「春の高校バレー」として行われる第72回全日本バレーボール高等学校選手権大会群馬県予選会(県バレーボール協会、産経新聞社など主催)は最終日の2日、ALSOKぐんまアリーナ(前橋市関根町)で準決勝と決勝を行い、男子は前橋商が、女子は西邑楽が…

 「春の高校バレー」として行われる第72回全日本バレーボール高等学校選手権大会群馬県予選会(県バレーボール協会、産経新聞社など主催)は最終日の2日、ALSOKぐんまアリーナ(前橋市関根町)で準決勝と決勝を行い、男子は前橋商が、女子は西邑楽が優勝した。

 前橋商は高崎との激しい攻防戦をセットカウント3-2で下し、西邑楽は高崎女を3-1で下した。優勝は前橋商が3年連続13回目、西邑楽は2年連続5回目。両校は来年1月5日から武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都調布市)で開催される全国大会に県代表として出場する。県予選男女決勝の模様は3日正午から群馬テレビで放映される。

■男子

  ▽男子準決勝        

高  崎 2 25-16 0 明和県央

       25-18      

               

前橋商  2 25-15 0 高崎工 

       25-21      

               

 ▽同決勝          

前橋商  3 28-26 2 高  崎

       15-25      

       23-25      

       25-19      

       15-13  

 

   

 準決勝で優勝候補の明和県央を倒した高崎、準々決勝で第2シードの伊勢崎を下した前橋商の一戦は、フルセットの激戦の末、前橋商が全国切符を手にした。

 終盤までもつれた第1セットは前橋商が28-26で先取。その後は高崎が奮起し第2、第3セットを奪い返し迎えた第4セット、追い詰められた前橋商は滝本、福島のクイックやスパイクで攻勢に出ると、身長190センチ山根のブロックも決まり、イーブンに持ち込んだ。

 互いに譲らぬ一進一退の攻防となった最終セットは終盤、相手ミスで先行した前橋商が最後はブロックを決め、優勝を勝ち取った。

 ○前橋商・小林潤監督「高崎は同じタイプのチームだけに接戦となり、特に中盤に流れを引き寄せられず苦しかった。エース不在の中で、レシーブなど守備が最後まで崩れなかったのが勝因だ」

 ○前橋商・清水颯斗主将「プレーが雑になり、チャンスボールを生かせないなど苦しい場面もあったが、最後に立て直すことができた。足元をしっかり見て全国大会はまず1勝を目指す」

 ■女子

 ▽女子準決勝

高崎女  2 25-19 0 高 崎 商

     25-19       

               

西邑楽  2 20-25 1 高崎商大付

       26-24       

       25-23       

               

 ▽同決勝

西邑楽  3 25-23 1 高崎女

       25-18       

       23-25       

       25-23    

   

 西邑楽が準決勝で高崎商大付を逆転で退けた勢いに乗って、「県内4冠」を目指した高崎女を下した。

 序盤から点を取り合い、終盤までもつれた第1セットは、西邑楽が3連続得点でものにすると、第2セットも主将の吉江、涌水が攻撃をリードして主導権を握り連取。後がない高崎女は逆転を許した終盤に追いつくと点を重ね、最後は松本のスパイクで奪い返した。

 第4セット、西邑楽は相手ミスもあってリードを保って終盤へ。優勝候補筆頭の高崎女もエース丸山らが奮闘、1点差まで追いついたが、最後は諸田のレフト攻撃で決め歓喜に沸いた。

 ○西邑楽・吉田充昭監督「決勝は課題が多い戦いだった。得点しなければならない展開で点が取れなかった。全国大会では身長のある選手を育て、高さで戦えるチームを作って臨みたい」

 ○西邑楽・吉江梨花主将「準決勝では緊張してしまいセットを取られた。決勝では気持ちが切れないようチームのみんなに大きな声をかけた。強敵に勝っての優勝は本当にうれしい。みんなよくやった」