「春の高校バレー」として行われる第72回全日本バレーボール高等学校選手権大会群馬県予選会(県バレーボール協会、産経新聞…
「春の高校バレー」として行われる第72回全日本バレーボール高等学校選手権大会群馬県予選会(県バレーボール協会、産経新聞社など主催)が26日、前橋市内の4会場で開幕した。来年1月5日から武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都調布市)で実施される全国大会の出場切符をかけた県内の男女83校81チームによる熱い戦いが始まった。
初日の1次大会では男子が1回戦8試合を、女子は1回戦9試合、2回戦16試合を行い、計24チームが勝ち上がった。男子は前橋、館林、樹徳、桐生南など8チームが2回戦進出を決めた。安中総合学園は第2セットを落とすなど沼田と接戦の末、勝ち上がった。
女子は前橋東、常磐、吉井、富岡など16チームが3回戦に駒を進めた。大泉はインターハイ県予選16強の前橋南を2-0で下した。
27日は前橋市内4カ所で行われる2次大会で男子、女子とも20試合が行われ、ベスト4が出そろう。
◇
「まだ少し指に痛みは残っているけど、大丈夫。チームメートと全力を出して、次も絶対勝ちます」
身長172センチのエース小田島は眼を輝かせた。だが左手の人さし指と中指に巻いたテープ、両膝のサポーターが痛々しい。すべて故障のあとだ。
利き腕の左の指2本は8月、練習中に骨折した。10月までの2カ月、ひとりでランニングと筋トレに励み、ようやく復帰した。両膝は、中学時代から続く古傷。悩まされている。
しかしエースは応援席の「限界突破」と書かれた横断幕に励まされるように、初戦から踏ん張った。相手は桐生商。第1セット、試合勘が戻らないまま放ったスパイイクが決まると、続くサーブも相手守備を次々と破って、チームは勢いに乗りストレート勝ち。
安斉紀明監督はエースの働きを「今日はサーブが良かった。骨折した後なので大事をとって、リベロと交代させながら試合に出して様子をみた。これなら大丈夫」と太鼓判を押した。
「絶対勝つ」と誓った次の相手は。今年のインターハイ県予選優勝の高崎女。16強どまりだった今年は分が悪いが、「春高」は昨年4強と相性は悪くない。満身創痍のエースを支えてきた母、伸江さんは「16強以上は目指してほしい」と応援席で声をからした。8強に進むには、優勝候補筆頭の高崎女に勝つしかない。(橋爪一彦)