運命の時を待つ野球選手たち【大学生編】

10月17日に迫った令和初のプロ野球ドラフト会議。今年は高校生だけでなく、注目を集める大学生選手たちも多い。今回はドラフト前に予習しておきたい、彼らの「武器」について見ていく。

【森下暢仁（明治大）】
多くの球団から指名が集中することが予想され、“大学ナンバーワン投手”として評価が高い森下。今春は東京六大学リーグで全大学から勝ち点を奪取し完全優勝したほか、大学日本一、大学世界一にも輝いた。最速154kmの直球とカットボールを武器に、高い完成度を誇る。歴代の明治大学の主将を務めた投手は、故・星野仙一氏、高橋三千丈氏、川上憲伸氏、柳裕也投手と、全員が中日ドラゴンズから1位指名を受けている。偉大な先輩たちに続くことはできるのか。

【佐藤都志也（東洋大）】
佐藤は聖光学院校時代、ドラフト指名漏れという屈辱を味わった。あれから4年。上茶谷大河投手（現・横浜DeNAベイスターズ）、甲斐野央投手（現・福岡ソフトバンクホークス） 、梅津晃大投手（現・中日ドラゴンズ）らの球を受け、大学野球を代表する捕手に成長した。また、今春リーグ戦で7本塁打を放つなどバッティングも大きな魅力の一つだ。東都が誇る逸材を獲得するのはどの球団か。

【海野隆司（東海大）】
海野は身長173cmと小柄だが、二塁送球は1.7秒台の強肩を誇る。高校時代は無名の存在だったが、今夏の日米大学野球では日本代表として本塁打を放ち、ポテンシャルの高さを強く印象づけた。「アマチュア球界ナンバーワン捕手」との呼び声も高いだけに、その進路には注目が集まりそうだ。

【津森宥紀（東北福祉大）】
和歌山東高時代には「和歌山ナンバーワン投手」と評された津森。高校卒業後は東北福祉大に進学し、昨年14年ぶりの日本一に輝いた。サイドスローの軽快なピッチングで、先発・中継ぎ・抑えすべてこなす。今秋はやや調子を落としているが、プロ11球団から調査書が届いており、上位指名候補であることは間違いない。

運命の瞬間まで、あと2日。今年も様々なドラマが生まれそうだ。