5日、東京・六本木のKONAMI本社でeBASEBALLプロリーグ研修会が開催された。この研修会には昨年からの継続契約選手も含めた全てのプレイヤーが参加した。 

研修会には現役時代は千葉ロッテマリーンズで活躍した黒木知宏氏や昨年のプロリーグでも実況を務めた清水久嗣氏らを講師に迎え、プロの志、見られ方などをテーマとした講演が行われた。黒木氏は「今の環境に満足感が出てくると成長が止まってしまう。今の環境よりも上を目指すことがプロの志」と語った。そうした高い志を持ち続けることがeBASEBALLそのものの発展につながっていくと述べ、プロとしての自覚の重要性を選手に伝えた。 

NPB総合企画室の参与の角田氏からはプロプレイヤーの心構えについての講演が行われた。その中で今シーズンからかつてプロ野球で活躍した「レジェンドOB選手」の起用できることに触れ、なぜレジェンドと呼ばれているかを十分に理解して選手を起用することをプロプレイヤーに求めた。 

余談だが、事前に連絡をとって、研修会前日に同じホテルに泊まり、モニターなどの機材を持ち込んでチームで練習を行った。実は私が所属している中日ドラゴンズの他のプレイヤーと直接顔を合わせるのはeドラフト会議以来で久しぶりの再会だった。私とは住まいが離れていてなかなか会うことができなかったので、それぞれの課題や情報の共有に加え、チームの親睦も深められるいい機会であった。親睦を深める一番の手段がパワプロというのもeスポーツならではの魅力かもしれない。 

昨年の研修会には試合中の実況解説の意見交換会のパートでの解説役として参加していて、私がこの研修会に参加するのは2回目である。立場が変わって選手として臨んだ今回は講師の一言一言が重く響いてくるような感覚があった。昨年、実況席から見ていただけでは気付くことはできなかったプロとして、そしてプロ野球の12球団を背負って戦うことの責任の重みを実感することができた研修会であった。 

eBASEBALLといえども、プロ野球の世界に足を踏み入れることには変わりはない。現在までのプロ野球を作り上げてきた選手への敬意を忘れないように戦っていかなければならない。プロ野球があってこそのeBASEBALL。80年を超えるプロ野球の歴史の重みを再確認して、11月3日の開幕に臨みたい。 

文・菅原翔太(eBASEBALLプロリーグ2019シーズン中日ドラゴンズ代表選手)