いよいよ16日(月・祝)に迫ったeドラフト会議。 eドラフト会議では、プロ野球のドラフト会議のように12球団がプロテストを通過した候補者の中から今シーズンを共に戦うプレイヤーが選ばれる。スポーツブルではこちらで無料ライブ配信予定。スポーツブ…

いよいよ16日(月・祝)に迫ったeドラフト会議。 eドラフト会議では、プロ野球のドラフト会議のように12球団がプロテストを通過した候補者の中から今シーズンを共に戦うプレイヤーが選ばれる。スポーツブルではこちらで無料ライブ配信予定。

スポーツブルにはプロのプレイヤーとしてこの場での指名を待つ選手がいる。その名は菅原翔太(ぶんた)。大学卒業後は公務員として勤務していたが、現在は「プロeBASEBALLプレイヤーになる」という夢に向かって奮闘する日々を送る。今回、運命の時を待つぶんた選手にパワプロやeスポーツの魅力、安定を捨てて夢への挑戦を決めた過去、スポーツブルでの充実した現在、そしてeスポーツプレイヤーとしての希望あふれる未来について話を聞いた。

「eスポーツは実際にプレーする選手だけでなく、観客、実況解説を含めたみんなで作り上げるもの」

※eスポーツの魅力について熱く語るぶんた選手。昨年はあと一歩のところでeドラフト会議に出られず、解説席で選手たちがプロプレイヤーになる瞬間を見届け、「彼らが一挙手一投足ごとに熱くなれる舞台に立てていることが何よりも羨ましかった」という。今年は自分がその舞台に立つ番だ

大阪で開催されたeBASEBALLプロテスト西日本選考会を通過し、ドラフト指名の時を待つぶんた選手。ゲームというと個人で淡々とやり込んでいくもの、という印象を持たれがちだが、決してそんなことはないと語る。「ヘッドフォンをしてプレーしていても、観客の歓声が聞こえるくらい会場が盛り上がる。やっている選手だけではなくて、観客の反応とか携わっている実況や解説の方の知識量もすごいし、普通のスポーツと変わらない」。会場全体のボルテージを、まだeスポーツを知らない人たちにも発信したい。単なるプレイヤーとしてではなく、eスポーツの魅力をどうしたら伝えられるか考え続けている。

ぶんた選手が感じるパワプロの魅力は、ゲームの内容だけにとどまらない。「パワプロプレイヤーは、みんなで大会を盛り上げていこうという共通認識があって仲が良い。大会ができたことで、ファン同士の交流が活性化している」。eスポーツを通じて出会った仲間たちと、オンライン対戦など切磋琢磨しながら夢の舞台を目指してきた。こうした経験もぶんた選手にとって大きな糧となっている。

では、なぜぶんた選手はeスポーツに熱い思いを抱くようになったのか。彼とパワプロとの出会い、そして今後の目標について話を聞いた。

「パワプロ・プロリーグが発足したことを知って、挑戦してみようと迷わず決めた」

※オフィスで仕事に取り組むぶんた選手。スポーツブルでは、eスポーツの現場を取材して記事として発信するほか、スポーツ中継映像の配信業務を担当している

1991年生まれのぶんた選手がゲームを始めたきっかけは、スーパーファミコン。「小学校4年生の時に友達の家でパワプロに出会った。同じくらいのタイミングでプロ野球を見始めて、そこから一気にハマったという感じ。最初は友達とやっていたけれど、自分が引っ越したこともあって、自分でペナントモード(※)をやり込んだ」。
※「ペナント」とは、好きなチームを選んで実際のプロ野球と同じペナントレースを楽しめるモードのこと

転機が訪れたのは2017年。公務員として働いていた中で、初めてパワプロチャンピオンシップス2017の大阪大会に出場した。その時のことを、いまだに鮮明に覚えている。「ちょっとしたゲーム大会くらいのイメージで出場したら、本格的なセットやステージがあって。そこに上がってプレーできたことがすごく楽しかった。自分のプレーに反応が返ってくることが快感だった」。2018年にパワプロ・プロリーグが発足したことで、彼の心は決まった。“もう一つのプロ野球”を目指そう。でも、今の仕事を続けながらでは難しい。家族はそんな彼の様子を薄々察していたようで、「仕事を辞めてプロゲーマーになるなんて言わないよね?」と聞かれたこともあったという。そんな中、彼が選んだのはスポーツブル。「昨年、試合映像を配信したり記事を出していたのを知っていたので、ここならeBASEBALLには関わっていけるな、と。挑戦しないまま諦めるのが悔しかったので、スポーツに対する情熱を持った人たちが集まる会社で挑戦させてもらえるというのがすごく嬉しかった」。家族もバーチャル高校野球ユーザーだったこともあり、スポーツブルで働きながらeスポーツプレイヤーになる、という彼の夢に理解を示してくれるようになった。

現状について、非常に充実していると笑顔で語ってくれたぶんた選手。多忙な中でも、「仕事が終わって帰ってから1、2時間くらいはプレーするようにしている。少なくとも10分くらいは触ることは意識する」と、腕を磨くことも忘れない。最後に今後の夢と目標について聞いた。「まずはeドラフト会議で指名されること、そしてeBASEBALLに関わる人たちの熱量を伝えていくこと。eBASEBALLに限らず、eスポーツの会場は想像以上に熱いところなので、ぜひとも多くの方に見て知ってもらいたい」。運命の瞬間まであと3日。人事は尽くした。あとは、天命を待つのみだ。

ぶんた
パワプロチャンピオンシップス2017全国大会に特別オンライン予選枠で出場し準優勝。2018年に発足したパワプロ・プロリーグのプロプレイヤーを目指すが、公務員であったため断念。しかしプロプレイヤーの道を諦めきれず、スポーツブルに入社。eスポーツ関連記事を作成できるeBASEBALLプロプレイヤーを目指し日々奮闘中。

無料スポーツアプリ「スポーツブル」内の「eスポーツ」ページ他、ライブ配信特設ページでは16日、東京・日比谷の「BASE Qホール」で行われるeドラフト会議の模様を無料ライブ配信予定。eドラフト会議では、各球団がプロテストを通過した候補者の中から今シーズンを共に戦うプレイヤーを選択する。 ここで、2019シーズンの各球団のプレイヤーが決定し、昨年のメンバーを中軸に据えて補強するのか?新戦力をベースにチーム力を一新するのか?2019シーズンにおける各球団の戦いは始まっている。

開催日時:2019年9月16日(月・祝)11:00~16:00(予定) 
場所:BASE Q ホール(東京ミッドタウン日比谷)
主催:日本野球機構(NPB)・コナミデジタルエンタテインメント