9月8日、中山競馬場で行われたG3・京成杯オータムハンデは52キロの軽ハンデを生かして大逃げを打ったトロワゼトワルが逃げ切り勝ち。横山典弘騎手の見事な騎乗でレコードを演出した。京成杯オータムハンデ、レース後ジョッキーコメント1着 トロワ…

 9月8日、中山競馬場で行われたG3・京成杯オータムハンデは52キロの軽ハンデを生かして大逃げを打ったトロワゼトワルが逃げ切り勝ち。横山典弘騎手の見事な騎乗でレコードを演出した。

京成杯オータムハンデ、レース後ジョッキーコメント
1着 トロワゼトワル
横山典弘騎手
「開幕週で52キロなので、この馬の持ち味がこういう乗り方の方があっているんじゃないかなと思いました。はっきり言って体内時計がしっかりしているジョッキーだとこのペースだと速くないですね。僕は馬と自身の対話できているので間違いなく皆さん見ている通り、速いなと思っているかもしれないですけど、馬は全然速くないです。前のレース見ても時計速いですからね。そんなに追って切れるタイプではないので、このセーフティリードは52キロが随分効きました。なんてったって出来も良かったです。(レコードタイム)これはもうJRAの馬場造園課の努力の結果だと思いますよ。素晴らしい馬場です。また今度斤量も増えますし、もっとメンバーも強くなってくるので、もうちょっと良くなってくれるといいですね。北海道から帰ってきてね、いきなり2つ3つ勝てて、メインも勝てて良かったです。応援ありがとうございます」

2着 ディメンシオン
北村宏司騎手
「馬場や枠を考えて、ポジションにこだわって乗りました。せかした中でよく頑張ってくれました」

3着 ジャンダルム
藤井勘一郎騎手
「前々の競馬で最後までしぶとく走ってくれました。前の位置を取れたのはプラスになると思います」

4着 カルヴァリオ
黛弘人騎手
「馬も落ち着いていて良い雰囲気でした。これが良いきっかけになると思います」

5着 プロディガルサン
三浦皇成騎手
「ペースが速くてついて回れなかったです。最後はソラを使ってしまいました」

6着 ストーミーシー
大野拓弥騎手
「良いリズムでしたが、最後の直線で少し窮屈になりました」

【セントウルS】武豊「いつもの走りでは…」レース後ジョッキーコメント

戸崎「最後はジリジリ」


7着 クリノガウディー
戸崎圭太騎手
「壁になって動けませんでした。最後はジリジリとした脚でした」

8着 ロードクエスト
M.デムーロ騎手
「抜群の手応えだったけど、4コーナーで外に飛ばされて鐙が外れました。右後脚も落鉄していました」

11着 グルーヴィット
松山弘平騎手
「レースが速くて終始余裕がありませんでした。ついていくので一杯一杯でした」

14着 フローレスマジック
石橋脩騎手
「ゲートでバランスを崩してしました。状態は良く、本当にもったいないことになってしまいました…」

 レース結果、詳細は下記のとおり。

 8日、中山競馬場で行われた11R・京成杯オータムハンデ(G3・3歳上オープン・ハンデ・芝1600m)で4番人気、横山典弘騎乗、トロワゼトワル(牝4・栗東・安田隆行)が快勝した。3.1/2馬身差の2着にディメンシオン(牝5・栗東・藤原英昭)、3着にジャンダルム(牡4・栗東・池江泰寿)が入った。勝ちタイムは1:30.3(良)。

 1番人気で松山弘平騎乗、グルーヴィット(牡3・栗東・松永幹夫)は11着、2番人気で戸崎圭太騎乗、クリノガウディー(牡3・栗東・藤沢則雄)は7着敗退。

日本レコードで勝利


 横山典弘騎手が見事な手綱さばきでトロワゼトワルを勝利に導いた。前半600を33.3、半マイルを44.2とかなり速いペースのように見えたが、綺麗に整った馬場を読みきってのペース判断。結果的に大逃げのような形となったが、脚色衰えることなく楽々逃げ切りを決めた。勝ちタイムは1:30.3と日本レコードのオマケまでついた。

トロワゼトワル 14戦5勝
(牝4・栗東・安田隆行)
父:ロードカナロア
母:セコンドピアット
母父:ハーツクライ
馬主:社台レースホース
生産者:社台ファーム

【全着順】
1着 トロワゼトワル
2着 ディメンシオン
3着 ジャンダルム
4着 カルヴァリオ
5着 プロディガルサン
6着 ストーミーシー
7着 クリノガウディー
8着 ロードクエスト
9着 ヒーズインラブ
10着 レインボーフラッグ
11着 グルーヴィット
12着 キャプテンペリー
13着 プールヴィル
14着 フローレスマジック
15着 ヤングマンパワー
16着 ハーレムライン