2連敗で迎えた第3節、早大は関東学生春季リーグ(春季リーグ)で勝利を収めた相手、法大とぶつかった。前半戦は速攻での攻撃など、積極的なオフェンスでリードしていたが、前半終了間際で点が伸び悩み3点リードを1点リードまで縮められ、後半戦を迎える…

 2連敗で迎えた第3節、早大は関東学生春季リーグ(春季リーグ)で勝利を収めた相手、法大とぶつかった。前半戦は速攻での攻撃など、積極的なオフェンスでリードしていたが、前半終了間際で点が伸び悩み3点リードを1点リードまで縮められ、後半戦を迎えることに。前半で広げきれなかった分、後半戦で得点を重ねたいワセダセブン。好セーブを連発し相手のゴールを揺らしていったが、試合中盤から法大は巻き返しを図りはじめた。早大はミスを利用され、残り2分を切ったところで23-24と逆転されてしまった。23のスコアは24に変わることなく試合終了。早大は3連敗となった。

 相手に先制を許してしまったが、試合の流れを掴んだのは早大だった。前半戦開始6分、原遼太(スポ3=岡山・総社)をはじめ、CB宮國義志(社4=沖縄・浦添)やLW前田理玖(スポ3=福井・高志)、RW清原秀介(商4=東京・早実)らが次々と速攻を決めていく。途中、パスミスを取られ失点してしまう場面もあったが、GK羽諸大雅(スポ4=千葉・市川)は何度もシュートをはじき返し、そのキーピングで早大に攻撃のチャンスを与えた。前半戦が中盤に差し掛かっても、早大は攻撃の手を緩めなかった。DF岡本隼(商3=滋賀・彦根東)の速攻や、早大が誘発した7メートルスローが決まり、3点をリード。このままじわじわと点差を広げていきたいワセダセブンであったが、法大のタイムアウト後には思うように得点できず行き詰まってしまった。28分に相手にシュートを決められ、3点あったリードは1点にまで縮まり、13-12で前半戦を折り返すこととなった。


速攻が決まりガッツポーズする清原(右)

 前半よりも大きくリードし、今回こそ白星を挙げたいワセダセブン。後半戦開始後、交代で投入されたGK中村匠(スポ2=千葉・市川)が好セーブを見せると、宮國がしっかりと先制点を取りにいく。また、7メートルスローを相手に与えてしまうが中村が防ぎ切り、試合は再び早大ペースになっていった。相手のパスをカットしたRB山本慶(スポ3=長野・屋代)は速攻を仕掛け、得点。また、山本が誘発した7メートルスローをしっかりと宮國が決め、5分に清原のカットインが決まると早大は4点をリードした。しかし、10分から立て続けに得点を相手に許し、逆転されてしまった。作り上げた4点のリードを不意にしてしまったが、途中出場の阿南遼星(スポ3=大阪・大体大浪商)が同点打となるサイドシュートが相手のゴールを揺らすと、山本の速攻や宮國のミドルシュートが決まり、22-20と再び盛り返し点差を開けていく。何とかリードを保ち試合を終えたいところであったが、終盤に差し掛かると早大のミスが目立ち始めた。たびたび生まれたミスに付け込まれ、残り時間2分を切ったところで法大に逆転されてしまった。後がなくなったワセダセブン。必死に食い下がりノータイムフリースローに持ち込んだが、ボールがゴールから逸れ試合終了。23-24と春季リーグでに勝利した相手に惜敗した。


3連敗中のワセダセブン

 積極的な速攻や、GK陣の守備力が光った試合ではあったが、後半戦のイージーミスが響き逆転されてしまった。今回の試合は、早大に軍配が上がる可能性が大いにあった試合なだけに、早大にとっては痛恨の黒星であることだろう。開幕3連敗で1部リーグ最下位に沈んでしまった早大。次節の中大戦で勝利を挙げ、崩れた体制を立て直していきたいところだ。

(記事、写真 栗林真子)

関東学生秋季リーグ
早大23 13−12
10−12
24法大
GK 羽諸大雅(スポ4=千葉・市川)
LW 前田理玖(スポ3=福井・高志)
LB 青沼健太(社2=千葉・昭和学院)
CB 宮國義志(社4=沖縄・浦添)
PV 髙橋幸太(法4=東京・早大学院)
RB 山本慶(スポ3=長野・屋代)
RW 清原秀介(商4=東京・早実)
星取表(9月7日現在)
早大日体大明大中大法大国士舘大筑波大立大東海大日大
10位早大 24●31 23●24 22●41
1位日体大 31○24 37〇26 31○19
2位明大 24△24 26〇18 24〇20
3位中大 24●27 22〇1527〇21
4位法大24〇23 27〇24 27●37
5位国士舘大 24△24 27〇23 24●25
6位筑波大41〇22 18●26 26●27
7位立大26●37 37〇27 23●27
8位東海大 20●24 15●22 25〇24
9位日本大 19●31 21●27 27〇26
コメント

前田理玖(スポ3=福井・高志)

――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

春、勝っている相手ということで、2連敗で迎えた試合だったので絶対に勝とうという強い気持ちで臨みました。前半の立ち上がりも結構いい感じでいけて、雰囲気も良かったんですけど、結果的に負けてしまったのは結構痛いですね。

――オフェンス陣、ディフェンス陣の動きはいかがでしたか

ディフェンスは中村祐貴(スポ3=北海道・札幌西)がいないなかで決められても割り切って、オフェンスで巻き返せばいいと話をしてゲームに入ってました。オフェンス面は前半は速攻で押せていたんですけど、後半からしょうもないミスで逆速攻を決められてしまい、その失点が負けにつながってしまったかなと思います。

――前半戦と比べて、後半戦では点を取り返しきれなくなってしまったことについてはどう考えていますか

前半はしっかりと決め切ったり、決まらなくても打ち切って終わっていたので、相手が速攻をメインにすることは余りなくて、ゆっくりとした速攻やセットオフェンスで攻めてくることで、もし入れられても切り替えられたし、逆速攻で行けたという展開もありました。でも後半は、さっきも言った通りしょうもないイージーミスで相手にノーマークの速攻などを作られたことで、そこからストレスが溜まってオフェンスに影響が出てしまいました。

――次戦への意気込みをお願いします

3連敗しているのはうちだけなので、1試合も落とせないので…。あしたの試合が台風で延期になったので、一回リフレッシュして気持ちを入れなおして臨まないといけないなと思っています。