かつてないほどの混戦模様となった女子1部リーグ。第2戦で王座13連覇中の早大、昨年王座準優勝の亜大が敗れたため、王座進出のチャンスはどの大学にもある。明大は、第1戦で慶大を破った筑波大と対戦。勝利すれば女子部初の王座進出がぐっと近付く天王山だったが、ダブルス全敗が重く響き、3―4で惜しくも敗北。確かに見えていた日本一への切符が遠のく結果となった。

【D1稲葉・吉田明組VS阿部・草野組】

 悔しい逆転負けだ。ダブルス1に出場した稲葉あす果(国際2=野田学園)・吉田明日香(政経2=四日市商業)組。「最初はお互い固かった」(稲葉)と、第1セットは簡単なミスが目立ち、一進一退の展開だった。しかし、第9ゲームにブレークを許し、4―6でこのセットを落とす。第2セットは稲葉が前衛、吉田明が後衛という「一番強い形」(稲葉)を徹底し、リードを譲らない。6―4でこのセットを取り切る。第3セットでは一度5―4と勝利をつかみかけるも、相手が粘りを見せポイントを勝ち取れない。「相手に勢いを与えてしまった」(稲葉)と3ゲームを連取され、5―7で逆転負けを許した。

(ウィナーが決まり声を上げる稲葉(右)・吉田明組。ベンチでは上原真吾監督もガッツポーズ)

【S3岡垣VS千村】

 新星がまたしても魅せた。岡垣穂香(国際1=岡山学芸館)は第1戦に続き1年生で唯一の出場。チームカウント2―3と後がない状況に「絶対に勝って自分で終わらせたくない」と強い気持ちでコ-トに入った。立ち上がりは相手のストロークに苦しむ。ミスも重なり、第1セットは1―6と圧倒される。それでも「スポンとやられたので切り替えられた」。第2セットはポイントを簡単に与えず、相手のミスを誘う粘りのテニス。6―3で食らい付いて見せた。勝負の第3セット。4―5、5―6と続けて王手をかけられるが「精神面では全く負けていなかった」。窮地を攻めの姿勢で切り抜けると、勢いそのままにスーパータイブレークも制し、逆転勝利を果たした。

(約3時間の熱闘を制した岡垣。気持ちで勝ち取った白星だ)

 

 もう負けられない。2連敗の明大が王座進出に望みを託す方法はただ1つ。ここから3連勝することだ。「ダブルスがカギになる」(稲葉)。次戦は早大から勝利を収めた山梨学大戦。明大の逆襲劇に、期待したい。

【山根太輝】

選手のコメント

稲葉

――今日の2人の連携はいかがでしたか。

 「いつも通り楽しくやっていたのですが、やはりリーグ戦なので一本取らなければという気持ちが個人戦に比べてあった分、お互い今までにないミスがありました。 でも、いつも通りお互いイライラすることもなく、終始声を出していけていたので、連携は良かったと思います」

――筑波大を倒せば王座進出が見えていました。

 「はい。それを分かって挑んだのですが…。いやもうダブルスです。1戦目もこの試合も、第3セットまでいって私たちは落としているので。第3セットを取り切れていたら、ダブルス1―1で、4―3で勝てたのですが、そんな甘くなかったです」

岡垣

――プレッシャーは感じていたのでしょうか。

 「プレッシャーはありませんでした。相手が強いので周りの人も無理だと思っていた中、絶対に勝って、自分で終わらせたくないという気持ちで戦いました」

――今日良かった点はどこになりますか。

 「ポジティブにできたので、精神面ですね。ベンチコーチも良かったので(笑)。サーブも、この前よりは良かったです」

――次戦に向けて意気込みをお願いします。

 「次戦の山梨学大はすごく粘り強いプレーをしてくるので、それに負けないように私も粘り強くやります」