今や世代を代表する投手となった、プロ注目の右腕・明治大学4年森下暢仁。今年6月に行われた全日本大学野球選手権大会、エースとしてチームを38年ぶり6回目の日本一に導き最高殊勲選手、最優秀投手に輝いた。さらに7月の日米大学野球選手権大会でも3大…

今や世代を代表する投手となった、プロ注目の右腕・明治大学4年森下暢仁。今年6月に行われた全日本大学野球選手権大会、エースとしてチームを38年ぶり6回目の日本一に導き最高殊勲選手、最優秀投手に輝いた。さらに7月の日米大学野球選手権大会でも3大会ぶりの優勝に大きく貢献するなど、森下は今年の大学野球で常に話題の中心にいる。

大分県出身、大分商業高校では高校1年の夏の甲子園でベンチ入りをしたが登板機会はなかった。それでもU-18の代表に選出されるなど、当時ドラフトでも上位候補としてプロから注目される存在だった。しかし森下は高校からプロに進む道は選択せず、「大学進学」することを決断した。

人との出会いが自分を大きく成長をさせてくれた

森下が大学進学、そして「明治大学」に入ることを決めた背景には、数々の卒業生をプロの世界に送り出している名将・善波達也監督の存在がある。森下の才能に惚れ込み、大分まで監督自ら何度も足を運び、声をかけた。高校を卒業してからそのままプロに行きたいという思いもあったが、今では大学に行って良かったと胸を張って言える。日頃の練習の積み重ね、監督のアドバイスもあり高校時からストレートの球速は6キロあがり最速は154キロに、変化球の質も格段にあがった。「ストレートに近いカットボール、ストレートに近いチェンジアップも投げられるようになった」と自信をのぞかせる。

主将として、エースとしてチームを背中で引っ張る

集大成として迎える秋季リーグ

9月14日に開幕する東京六大学野球秋季リーグ。明治大学は春季リーグで5大学全てから勝ち点を奪い完全優勝を果たした。次は連覇がかかっている。「明治神宮大会でも優勝して本当の日本一になりたい」並々ならぬ意気込みを語る森下。最高のクライマックスを迎えるため、エースとして最後までマウンドを守り続ける。

スポーツブルでは東京六大学野球秋季リーグを控えた森下暢仁に1日密着。どんな思いで練習に取り組んでいるのか、チームメイトはどう見ているのか、素顔と共にお届けする。その模様はこちら

森下暢仁(もりした・まさと)
大分県出身。1997年8月25日生まれ。180センチ、75キロ。大分県大分市大東中学校、大分商業高校を経て、現在は明治大学政治経済学部4年。昨年秋に、明治大学野球部主将に就任した。今年7月に行われた日米大学野球選手権でもチームを3大会ぶりの優勝へ導き、最高殊勲選手賞を受賞した。今年のドラフト候補として、注目を集めている。