8月17日、横浜F・マリノスは、英プレミアリーグのマンチェスター・シティと、人気サッカーゲーム『FIFA 19』を用いたeスポーツイベント「横浜F・マリノスeスポーツフェス2019 横浜シティカップ」をHUB新横浜店にて開催した。
横浜F・マリノスに所属する『FIFA 19』世界ランキング24位の日本人プレイヤー・ナスリ選手と、マンチェスター・シティ所属のシェルツ選手が、他のゲストを交えながらエキシビジョンマッチで対戦。有名ビッグクラブ所属のeスポーツ選手の来日は非常に稀であり、海外選手のプレイを間近に見ることができる貴重な機会となった。
また、同イベントは横浜F・マリノスのホームゲーム第23節・対セレッソ大阪戦の試合前に、日産スタジアム近くの会場にて行われた。そのため、FIFAファンのみならず、マリノスサポーターも数多く観戦に訪れ、リアルサッカーさながらの盛り上がりを見せていた。
試合後、VAMOLAはシェルツ選手に独占インタビューを行った。以下、一問一答。
――日本の有名フットボールクラブ・横浜F・マリノスと対戦しました。試合を終えた感想を教えて下さい
シェルツ選手:まず、横浜F・マリノスとの2on2の対戦(マンチェスター・シティ公式サポーターズクラブ日本代表のTAIKI選手とチームメイトを組み、一緒にプレイした試合)は、とても楽しくプレイできました。もっとゴールも決めることができたら、より嬉しかったのですが(スコア1対1の引き分けは)悪くありません。2人のチームワークはとても良かったと思います。(TAIKI選手と)もちろん言葉の壁はあったのですが、FIFAのことなので、お互い何をしたいのか完璧に理解し合えました。
――ナスリ選手との1on1の試合は、3対4と惜しくも敗戦となりました。この試合は、7月27日に行われた、リアルサッカーの両クラブの親善試合に対するリターンマッチの構図もありました
シェルツ選手:ナスリ選手は、皆さんが知っての通り、やはり強いタフな選手でした。残念ながら、今日の試合では倒すことはできませんでした。しかし、それは起こり得ることです。(横浜F・マリノスにリベンジされてしまいましたが)何よりナスリ選手と戦った試合は、とても楽しかったです。
(写真:左・ナスリ選手、右・シェルツ選手)
――今日のイベントや配信をきっかけに、初めてシェルツ選手を知った日本人ファンがいると思います。改めて、シェルツ選手のプレイスタイルやストロングポイントを聞かせてください
シェルツ選手:まず、技術的によりスキルフルなプレイを好むことが特徴です。トリッキーな動きを繰り返して、相手の守備を混乱に陥れることが大好きなんです。もちろん、守備も力強く行います。ただ、やっぱり私は、より攻撃的なプレイヤーだと自覚しています。
――FIFAを始めたきっかけと、その後のプロへ至る経緯を教えてください
シェルツ選手:プレイステーションを子供の頃から、本当にたくさん遊んでいました。特にサッカーが好きだったので、自ずとFIFAにハマっていきました。プロとして活動を始めたのは、『FIFA 17』からです。最初の大会に良い成績を収めることができて、それから良い状況が次々と起こり、嬉しいことに今に至っています。
――マンチェスター・シティのようなビッグクラブに所属して、それ以前と環境や意識は大きく変化しましたか
シェルツ選手:マンチェスター・シティに所属して、このクラブの凄さを本当に実感しました。初めてホームスタジアム(エティハド・スタジアム)でファンの前に登場する機会がありました。すると、サポーターたちが拍手やコールをものすごくしてくれて…。最高の雰囲気でした。皆が、とても応援してくれます。チャンピオンになって、それに応えたいです。
――昨シーズン「FIFA 19グローバルシリーズ」を世界25位で終了しました。自身の評価を教えて下さい
シェルツ選手:昨シーズンは、スタートを切るのがとても遅かったです。シーズン当初は世界大会に出場することができず、難しい時間でした。しかし、一度予選を突破して、世界大会へ出場すると、どんどんゲームに順応できるようになりました。ラッキーなこともありましたが、良い順位につけることもできました。来シーズンはもっと、世界大会へ出場したいです。
――その『FIFA 20』のシーズンがまもなく始まります。目標はどこに置いていますか
シェルツ選手:来シーズンの目標は、「FIFA eWorld Cup 2020」の 最終決勝大会へ出場することです。年間シリーズの終着点である、この大会に出場できれば、シーズンの1つの成功と間違いなく言えるでしょう。絶対に行きたいです。
――最後に、大きな質問になりますが、eフットボール選手としての夢みたいなものがあれば教えて下さい
シェルツ選手:本当に大きな質問ですね(笑)。もちろん、FIFAで世界王者を目指しています。世界で一番FIFAが強くなりたいですし、そのための挑戦を続けています。そうした気持ちや活動が、ゲームの枠を超えて、世の中から良いイメージや評価に繋がって結びついて行ったら、それはとても嬉しいことです。
■大会公式配信動画
(取材●Yosei Ito)
(編集●VAMOLA eFootball News編集部)