日本ハムは首位・ソフトバンクと4月5日以来の2ゲーム差に迫り、16日のオリックス戦(札幌ドーム)に臨む。首位追撃を狙うチームの底から支えているのが、ベテラン左腕・石井裕也だ。■1軍昇格後10試合連続無失点の石井裕也、指揮官「石井ちゃんが大き…

日本ハムは首位・ソフトバンクと4月5日以来の2ゲーム差に迫り、16日のオリックス戦(札幌ドーム)に臨む。首位追撃を狙うチームの底から支えているのが、ベテラン左腕・石井裕也だ。

■1軍昇格後10試合連続無失点の石井裕也、指揮官「石井ちゃんが大きいんだよ」

 日本ハムは首位・ソフトバンクと4月5日以来の2ゲーム差に迫り、16日のオリックス戦(札幌ドーム)に臨む。首位追撃を狙うチームの底から支えているのが、ベテラン左腕・石井裕也だ。

 1月中に左ふくらはぎの肉離れを起こし、開幕2軍スタート。それでも、7月26日に今季初めて1軍昇格すると10試合連続無失点。8月10日の西武戦(札幌ドーム)から3試合連続ホールドをマークするなど安定した投球を見せている。

 中日、横浜を経て、2010年開幕直後に日本ハムへ移籍。左の中継ぎとして、13年と15年はそれぞれ51試合に登板する貴重な存在だ。栗山英樹監督は絶大な信頼を口にする。

「石井ちゃんが大きいんだよ。左(の中継ぎ)がいてくれることで、ブルペンの幅が広がっている。12年の(巨人との)日本シリーズでは石井ちゃんでやられているんだけど、本来は抑えが出来る投手。今年は、その時の状態が近づいている。勝ちパターンでいけているのが大きい」

■15試合連続無失点のマーティンら安定の救援陣、8月防御率は驚異の1.05

 チームの救援陣では昨季39セーブを挙げた守護神・増井浩俊が先発へ転向。大きな穴だったが、石井を始め、宮西は8試合連続無失点。谷元は3試合連続、抑えのマーティンは15試合連続と無失点投球を続けている。救援陣の8月防御率は驚異の1.05だ。

 先発ローテーションでは大谷翔平が右手中指のマメをつぶした影響で投手復帰が遅れ、メンドーサは首痛で離脱中。10勝を挙げている有原航平も最近3戦勝ちなしと疲れが見え、18日に1軍再昇格し先発する予定の吉川光夫も本調子ではない。歴代4位タイの15連勝を記録した前半戦終盤に比べると、打線を含めチームが低調気味なのは確かだ。

 谷元、石井、宮西、マーティン…。サイレントK・石井が加わった鉄壁のリリーフ陣で勝利のリレーをつなぎ、19日からのホークスとの天王山(札幌ドーム)へ弾みを付けたいところだ。