現在開催中の「ウェスタン&サザン・オープン」(アメリカ・シンシナティ/8月12~18日/ハードコート)3回戦で、ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)がドナ・ベキッチ(クロアチア)を2-6、6-3、6-3のフルセットで破り準々決勝へコマを進めた…

現在開催中の「ウェスタン&サザン・オープン」(アメリカ・シンシナティ/8月12~18日/ハードコート)3回戦で、ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)がドナ・ベキッチ(クロアチア)を2-6、6-3、6-3のフルセットで破り準々決勝へコマを進めた。連戦の疲れからか、第1セット目はやや単調なプレーとなり、世界ランキング26位のベキッチから2ゲームしか取れなかったウイリアムズ。第2セット目からは、持ち前の強烈なドライブボレーや絶妙なドロップショットなどで序盤から巻き返し、今大会を怪我で欠場した妹のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が見守る中、2時間4分の熱戦を制した。

「すごく興奮しているわ」「勝っているときは楽しいし、負けているときは最低。勝ててうれしいわ。負けないように頑張っているのよ」とウイリアムズは喜びを伝えた。

2回戦では、世界ランキング5位で前回大会優勝者のキキ・バーテンズ(オランダ)を、6-3、3-6、7-6 (4)のフルセットで破ってから勝ち上がったウイリアムズ。7回のグランドスラム優勝経験者とはいえ、現在世界ランキング65位の選手としては大快挙だろう。

ウイリアムズの準々決勝は16日、日本時間の朝8時に行われる予定だ。対戦相手は、3回戦で今年の「ウィンブルドン」覇者シモナ・ハレプ(ルーマニア)を破ったマディソン・キーズ(アメリカ)。世界ランキング18位の実力派だ。

今年の「ウィンブルドン」でコリ・ガウフ(アメリカ)にストレート負けを喫して以来、今大会まで敗戦が続いていた39歳のウイリアムズ。バーテンズを破った際には「「どうやってプレーするべきか分かったふりをするのよ!」って自分に言い聞かせたわ。「中途半端なプレーはだめ!」ってね」と語っており、ベテランのメンタル術でどこまで勝ち進めるか注目したい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年度「ウェスタン&サザン・オープン」でのビーナス・ウイリアムズ

(Photo by Rob Carr/Getty Images)