学生ナンバーワンプレイヤーを決める全日本学生選手権の本戦が12日に開幕した。この日早大からは男子シングルスに5人が出場。安上昂志(スポ4=福岡・柳川)は敗退となったものの、古賀大貴副将(スポ4=大分舞鶴)、小林雅哉(スポ4=千葉・東京学館浦安)、樋口廣太郎(スポ3=福岡・柳川)、小久保蓮(スポ1=愛知・名古屋)の4人が1回戦を突破した。


快勝を収め、ガッツポーズをする樋口

 2016年以来の学生チャンピオンを目指す小林雅はこの日も安定したゲームメークを展開。ファーストセットの1ゲーム目から4ゲーム連取を決めるなど、このセットを6−2で奪う。セカンドセットでは第6ゲームにイージーミスが響き、この日初めてブレークを許したもの、その後は安定したプレーを取り戻した小林雅。ワンブレークアップのリードを守り切り、ストレートで2回戦進出を決めた。予選決勝で関東学生新進選手権王者の楠原悠介(法大)を破り本戦出場を決めていた安上は1回戦で中山樹(駒大)と対戦した。しかし、「相手はサーブも良くて、ストロークも積極的に攻めるところは攻めてきて、終始良いプレーをしていた」(安上)と試合序盤から劣勢を強いられ、ファーストセットを3-6で献上。セカンドセットではワンブレークダウンで迎えた第8ゲームにブレークを奪うなど執念を見せたが、タイブレークの末にこのセットも奪われ、ストレートで敗戦を喫した。


接戦を制した小久保

  この日が初陣となった古賀はその持ち味を存分に発揮した。ファーストセットは持ち前の力強いサーブやストロークで相手を圧倒し、1ゲームも奪わせないまま6−0でこのセットを奪取。セカンドセットでも5−2と勝利に王手を掛けて迎えた第8ゲームで、サービスエースやパッシングショットを炸裂させ、ブレークでこの試合を締めた。予選から安定した戦いぶりを見せている樋口はこの日も危なげなくゲームを運んだ。ファーストセットを6−0で先取すると、セカンドセットでも6−2と快勝。自身初のインカレ挑戦で予選から3試合連続ストレート勝ちと勢いに乗っている。ルーキーの小久保は慶大の伊藤竹秋と対戦した。接戦となったファーストセットを6−4で取り切り、幸先の良く主導権を奪った小久保。しかしセカンドセットでも4−2からブレークポイントを迎えながらもここをしのがれると、「相手も乗ってきてしまってその勢いを止められなかった」とこのセットを4−6で落とし、勝負はファイナルセットへ。ファイナルセットでも序盤こそ伊藤の勢いに押されていた小久保だったが、「応援があって、それを力に変えられた。最後まで諦めずに戦えた」と徐々に自分のペースを取り戻スト、5−4とした第9ゲームはラブゲームで手堅くキープし勝利。接戦を制した小久保が2回戦進出を決めた。

(記事 林大貴、写真 朝岡里奈)

結果

男子シングルス
▽1回戦
◯小林雅哉 [6-2、6-4] 大植駿(関大)
●安上昂志 [3-6、6(1)-7] 中山樹(駒大)
◯古賀大貴 [6-0、6-2] 大岩悠樹(信州大)
◯樋口廣太郎 [6-0、6-2] 猪股裕理(札幌大)
◯小久保蓮 [6-4、4-6、6-4] 伊藤竹秋(慶大)


コメント

安上昂志(スポ4=福岡・柳川)

――今の率直な心境としては

やっぱり勝ちたかったなというのは率直に思います。

――試合の方は相手の選手の調子が良さそうでしたが、試合を振り返っていかがですか

相手はサーブも良くて、ストロークも積極的に攻めるところは攻めてきて、こっちが深く打っても、深く返してくることが多かったので、終始良いプレーをしていたなというのは感じました。そこで僕自身の球が浅かったり、ミスをしていたなと振り返って感じます。

――ここ一番で思うようにポイントを奪わせてもらえなかった印象でした

やっぱりちょっと勝ちたいという気持ちがなかなか積極的にいけない方向に作用しちゃったかなと思います。勝ちたいという気持ちをもっと強気の方に持っていければよかったんですけど、それが消極的な方に傾いていたので、そこが取りきれなかった原因かなと思います。

――セカンドセットで一進一退の展開となりましたが、取りきれなかった要因としては

ブレークをしてからはしっかりキープもできていて、そのままタイブレークにいってしまったのでそこからは悪くはなかったんですけど、相手がしっかりファーストサーブを入れてきたり我慢強くプレーをしてきて、タイブレークも先にリードされてしまったというところがあったので、プレー自体は悪くなかったんですけど、相手の方が思い切りがあったのがこういう結果につながったのかなと思いますね。

――予選から出場していましたが、今大会のシングルスを総括していかがですか

初日からタフな試合が続いて、悔しいですけど、決勝に勝てたのは素直に嬉しいですし、正直ダブルスの方に重きを置いている部分はあるので、きょう負けたということよりも本戦に上がれたというところを自信にしてあさってからのダブルスにシフトチェンジしていければいいかなと思います。

――本命のダブルスが残っています。ダブルスでの戦いへ向けて一言お願いします

パートナーの古賀はまだシングルスで勝っているのでそこは思う存分やってもらって、ダブルスは自分たちの得意分野なので、相手に向かって来られても常に積極的に向かって行く気持ちで強気にプレーしたいなと思います。

小久保蓮(スポ1=愛知・名古屋)

――1回戦を突破しました

自分の実力を出せば勝てると思っていたので、ホッとしています。

――自分の実力は出せたのでしょうか

相手のフォアが良くて、要所要所では出せたんですけど、最初から出せていれば自分の展開に持っていけたかなと思います。

――試合を振り返っていかがですか

セカンドセット4−2のブレークポイントをしのがれて、そこから相手も乗ってきてしまってその勢いを止められないまま、4−6で落としてしまって、ファイナルセットも序盤はその勢いに押されてしまったので、一本の重要性を感じましたね。

――その中で最終的に勝ち切れた要因というのは

先輩とか同期の応援があって、それを力に変えられて、最後まで諦めずに戦えたことだと思います。

――予選から出場していますが、ここまでを振り返っていかがですか

自分の持ち味とするテニスがかたちになりつつあるので、明日もチャレンジャーの気持ちでのびのびとプレーしたいです。

――持ち味とするテニスというのは

サーブで相手を押して、そのあとはいやらしく相手の苦手とする部分を狙い続けるテニスですね。

――今後のインカレに向けて

明日は関東王者の川橋さんなんですけど、そこを乗り切ることが最大の目標です。