第4回に登場していただいたのは全日本学生選手権で予選から本戦出場を目指す山田菜津子(文構3=石川・大聖寺)、米原さくら(スポ3=埼玉・秀明英光)、松田岬(スポ1=埼玉・淑徳)の3人。会話が会話を生む女子同士らしい楽しい話題に花を咲かせながらも、インカレに臨む強い思いが伝わる対談となった。

※この取材は8月1日に行われたものです。

「一番いい環境でできている」(松田岬)


入学からここまでを振り返る松田岬

――直前まで立大との対校戦を行なっていましたが、振り返っていかがですか

山田 最近の調子はあまり良くないんですけど、ベンチコーチにペアの米原が入ってくれたりだとか、応援も全然大したプレーしていないのに盛り上がってくれて、最後は声を出しでプレーができたので、周りのおかげで勝てました。ありがとうございましたっていう感じですね。

松田岬 結果的に負けてしまったんですけど、初めて選手として対校戦に出させていただいて、前日の準備とかをサポートとしてやってはいたんですけど、実際に選手としてコートに立った時にサポートのありがたみというのをすごく感じました。

――松田選手は早大に入ってここまで振り返っていかがですか

松田岬 自分の意思を強く持っている人が多いなという印象ですね。適当にこなす人っていうのが本当にいなくて、自分がテニススクールでやっていた時は手を抜いてしまう時もあったんですけど、周りも強い人が多いので、自分もモチベーションを高く保てるので、一番いい環境でできていると思います。

――早大を選んだ理由というのは

松田岬 第一志望は他の大学だったんですけど、勉強でも頑張りたいし、テニスをやる上でも一番の環境でやりたいということもあったので、自分がついていけるのかという不安はあったんですけど、勉強もテニスもトップの環境に惹かれました。

――ちなみに米原選手が早大を選んだ理由は

米原 日本一をずっと取っているじゃないですか。それを維持できるっていうのはどういう環境なんだろうっていう好奇心があって、そのプレッシャーを感じながらプレーできるっていうのはすごくいい環境ですし、早大に入れるとなれば惹かれる部分がありました。あとは私でも早大でやっていけるっていうところですね。こんな性格なので、早大でやっていけないって言われていたんですけど、こんな私でも早大に入れば何か起こせるかなって(笑)。革命じゃないですけど何かを起こせるかなって思って入りました。

――ここまではどうですか

米原 正直ここまで自分がやってこれるとは思っていなかったし、色々な人にもまだいるんだって驚かれる感じなんですけど、ここまでやってこれたのは同期とか先輩のおかげですし、周りのかっこいい姿を見て、私もこうなりたいなって思えますね。

――山田選手はどういった理由で早大を選んだのですか

山田 私は中学の頃から早大に憧れがあって、指定校で入学したんですけど、高校を選ぶときも早大の指定校がある高校を選んでここに来ました。兄がずっと早大に行きたかったらしいんですけど、兄は行けなくて、「じゃあ私行こう」みたいな。テニスも好きだったし、テニス部に入りたいなと思って目指していました。

米原 インハイの時に(どこの大学を目指しているか)聞いたとき秒で返ってきたもん。「え、早稲田」みたいな(笑)。

山田 そのときまだ決まってないのに、行く気満々だったからね(笑)。周りの人に「私早稲田行くから」って言っていたから。石川の人は優しいからそれで指定校選びでプレッシャーを掛けてた(笑)。でもレベル高すぎてびっくりしました。関東はめっちゃレベルが高いので、こんなにやばい世界だとは思ってなかったですね。

――付属校などは考えなかったのですか

米原 あ、私早実考えてました!見に行って、入るかもって言われていたんですけど。倉持(美穂、商3=東京・早実)か米原のどっちかが入るみたいな、もしかしたら二人ともぐらいな感じで。私はあまり入る気はなくて、絶対勉強に付いていけないから(笑)。「あー、これ絶対無理だ」って。それで秀明英光に行った。

――秀明英光高では田中優之介選手(スポ3=埼玉・秀明英光)と同期でしたが

米原 3年間同じクラスでした。1年目は3クラスあるんですけどずっと同じでした。しんど、みたいな(笑)。なので6年目ですよもう。高校時代からずっとあの感じで。お互いテニスやってたから仲は良かったんですけどね。

盛り上がるフリートーク


左から松田、山田、米原。話題が話題を生む対談となった

――ちなみに山田選手と松田岬選手は今なんのお話を

松田岬 あ、タピオカミルクティーの話をしていました(笑)。

山田 私はオレオ飲んだこの間。めっちゃ美味しいよ。タピオカも入ってるし、オレオも入ってる。

松田岬 美味しそう!

米原 タイに行ったときずっと飲んでた。オレオとタピオカのやつ。めっちゃ安いやつ、300円だった。

山田 安っ。全然違うらしいね値段。チーズドッグとかも200円ぐらいで売ってんじゃん。オレオのやつ700円ぐらいしたよ。いちごスムージーみたいなやつも700円ぐらいした。でもお腹いっぱいにならん?タピオカ。

松田岬 なります。

米原 ならない。

山田 めっちゃ食べるんですよ。こないだも南さん(今村、社4=大阪・城南学園)とラーメン屋行ってすごい食べてた。

米原 ピコピコポンね。全然余裕だった。プラス南さんの分も食べた。寝坊して1時間半ぐらい遅れて(笑)、コンディション悪かったんですけど、南さんもコンディション悪くて。私がめっちゃ食べるっていう。そのあと走れましたもん。

山田 すごくないですか。

米原 王座でも鯛めし7杯ね。その前にパン5個ぐらい食べて、帰りにアイス食べて。でも男の人って食べないよね。なんで食べないの。

山田 食べて欲しい男の人。自分ら食べづらくない?

松田岬 自分の方が食べてると悲しくなる(笑)。

米原 この前先輩とご飯行った時もさ、私の方が食べててさ、「すみません」って。あ、雨降ってきた。

山田 どうしよう、洗濯物干しっぱなしだ。

米原 通り雨じゃない?すぐ乾くでしょ。

山田 東京はいいよね、晴れが多いから。石川は本当に晴れないですよ。青空が見えたら「えー青空が見えた!」って感じです。本当にそんな感じ。石川は家出るときも鍵は忘れてもいいから傘は忘れるなよっていうのが言い伝えみたいな感じです。だから転勤で石川に来た人とか鬱になる人もいるらしいですよ。私はこんなんですけど(笑)。

米原 こっち来て弾けちゃったんじゃね?

山田 実際それはあると思う。

米原 だってめっちゃ真面目だったもんね。「何この子?」みたいな。

山田 今ディスられてる?

米原 もうド真面目で。ノート見てなかった?試合中。

山田 見てた見てた。ノートに自分のやることとかを書いておいて、試合中にそれを確認してみたいな。今でもそれはやるけどね。

米原 でも試合中には見てないじゃん。だからこんな性格じゃなかったんですよ。

――大学に来て変わったのですか

米原 いや、晴れてるから(笑)。

山田 青空見えてるから。だから岐阜強いよ多分。でもインドアでやる予定(笑)。

――松田岬選手は立大に双子の姉妹(松田栞)がいらっしゃいますよね

松田岬 あ、います。姉です。

山田 私試合したよ。今日は似てたよね。

松田岬 いや、今日は似てないと思います。

――日によって似ている、似ていないというのがあるのですか

松田岬 ありますあります。写真でフィルターとかかけると似るんですよね。日焼けで目が腫れていたので、似てなかったと思います。

米原 きょうは似てないよ。私すぐ気づいた。

山田 え、似てたよ。だってきょう間違えましたもん。立大の人たちと歩いてきて「なんで岬、立大と一緒にいるんだろう」って思いました。栞のこと岬だと思って、「おはよう」って声かけても全然返事が返ってこないから、一体どうしたもんだと思った(笑)。

松田岬 でも派手なピアスとか練習着を着ていて、「これ(間違えられて)怒られたらどうしよう」って思ってました(笑)。

山田 ダブルスとか無敵じゃない?どうやって見分ければいいの?

松田岬 審判の人にできたら違うウエアを着て欲しいとか言われます。サンバイザーとか違うやつにしてくると「ありがとうございます」とか言われたりします。

山田 すごいな、どういう世界それ(笑)。

松田岬 でも、離れて仲良くなりました。離れるとここまで自分のことをわかる人って他にいないなって。

山田 最初はライバル視とかしそうじゃない?

松田岬 比べられるので、それは嫌でしたね。でもいたらいたで楽しいと思うので。

山田 性格も似るの?

松田岬 違うと言えば違うんですけど、似ている部分はあると思います。

米原 歩き方とか走り方そっくりだよ。キビキビする感じとか。

――夏休みにしたいことはありますか

米原 私ライブ行くのと、心のリフレッシュしたい。同期でバーベキューしたくない?

山田 確かに。

松田岬 えー、楽しそう。

米原 地元で花火するのと、ドライブしようっていうのは決まっているので、あとは同期で何かしたいですね。

松田岬 これといってやりたいっていったらないんですけど、とりあえず色々全力でやりたいです。

米原 勉強してそう、なんか(笑)。

松田岬 勉強はしてないですよ、さすがに(笑)。

山田 真面目やな、なんか。でも私も1年目はこんな感じだったかな?

米原 全力少女って顔に書いてあったもん。

松田岬 一回楽さを知るとそのまま流れていっちゃいそうなので、とりあえず全力でやって、最後に達成感を味わうまで何かやりたいですね。

山田 石川帰りたい。石川めっちゃいいよ。めっちゃ田舎なんだけど空気が美味しいし、綺麗すぎて世界が輝いて見える(笑)。

米原 絶対盛ってるって。晴れてないんでしょ?

山田 あ、バレた?でも夏は晴れてる。あと友達が言ってたけど、日本で一番食べ物が美味しいのは石川。

米原 あと海行きたい。

松田岬 海は好きなんですけど、水は膝までで十分ですね。

山田 あ、泳げんから?

松田岬 はい。でも水泳1の単位取れたんですよ!本当に頑張りました。クロールで行って帰ってくる途中で死にそうになって、犬かき5メートルぐらいして。顔付けるのが嫌な状態から始まって。今でも嫌なんですけど(笑)。

米原 教職で取らないといけないからね。私泳ぐの得意だからさ。バタフライで選手コースまでいった。

松田岬 いいなあ、羨ましいです。水泳1はクロールと背泳ぎだったんですけど、水泳2は平泳ぎとバタフライをやらなきゃいけなくて、もう苦痛で(笑)。使わないでしょって思うんですけど。

山田 えー、きつ。レベル高すぎない?

松田岬 そのせいで教職取るのやめようと思いましたもん(笑)。

「誰もが応援したいと思える試合をしたい」


米原の闘志あふれるガッツポーズはインカレでも飛び出すか

――インカレへ向けてのお話に戻りますが、春シーズンの個人戦を振り返っていかがですか

米原 新進はシングルスだけだったんですけど、今までの試合の中で一番悔しい負け方をして。春関(関東学生トーナメント)も単複ともに悔しい負け方をして、後悔の残る試合しかできていないんですよ。なのでインカレではもっと自分を出して後悔のない試合をしたいですね。それを結果につなげたいです。あと、見ていてめっちゃ盛り上がる試合をしたい。自分も周りの人もみんなが盛り上がって、誰もが応援したいと思える試合をしたいです。

山田 アーティストみたいだね(笑)。

米原 そんな感じ。自分のパフォーマンスだと思って。自分のパフォーマンスをしたいですね。

山田 新進も春関もほとんど慶大の選手に負けているんですよ。本当にリベンジをしたいですね。早慶で負けるっていうのもあるんですけど、同じ大学に何度もやられているのが悔しいので。それと自分は真面目に考えすぎてしまうときとか、視野が狭まってしまうので、まずは試合を楽しむということと、自分が焦ってのミスとかも多いので、こういうプレーをすると決めたプレーをしたいですね。結果はもちろん大事なんですけど、どういうプレーを大事にするかを大切にしたいですね。

松田岬 春関初めての大会ということなので、気持ちを入れて頑張りたいというのはあったんですけど、その中で自分が取り組んできたことが出せた部分はありました。強い人がたくさんいる中で練習をしてきて、頑張ったことがかたちになるということが少しわかったので、インカレでもこの調子で頑張りたいと思います。

――インカレが行われる岐阜の印象はいかがですか

山田 めっちゃ暑い。しかもコートが遅いです。

米原 それは私はありがたい。

松田岬 私は速いほうがいいな。

――インカレへ向けて重点的に取り組んでいることはありますか

山田 私はドライブボレーを結構練習していました。チャンスボールを練習しています。あとは食事も少し気をつけています。野菜は食べるようにして、パンを食べずにコメをしています。

松田岬 私もしています、それ!菓子パンはあまり良くないんですよね。

山田 良くないっていうのはわかるんですけど、やっぱり楽じゃないですか。一人暮らしだと安いし買っちゃいがちなんですけど、お弁当だったりおにぎりを買うようにしています。やっぱり食事で体力面とかも変わってくるので、大事だと思いました。スプレッドシートで自分の練習中に飲んだ水分量記録したりだとか、試合のスコアや練習時間を記録しています。練習時間によって自分がどれだけ水分を必要としているかとかが計算で出るので、試合の時にどれぐらいの水分が必要かとか、試合後の補食に何を食べるべきかを管理栄養士の方が教えてくれるので。食事とチャンスボールですね。

松田岬 私も夏関(関東学生選手権)予選の2週間ぐらい前からやっているんですけど、基本的にパンを食べずにおかずを減らしてご飯を多めに食べて、試合の時のエネルギーを蓄える感じですね。

米原 私はコンディションを整えてます。頑張るところは頑張るけど抜くところは抜きます。

山田 本当に大事だよね、それは。あと、私8月10日が誕生日なので、その日予選の決勝なんですよ。

米原 誕生日か〜、勝ちたいな。一緒にダブルス勝って誕プレを差し上げます。

山田 それは誕プレだわ。勝とう。

米原 まじで勝ちたい、シングルスも!やるっきゃない。

山田 3年生だからやるっきゃない。岬(初戦の相手)誰だっけ?

松田岬 松田美咲さん(亜大3年)です(本戦に欠場者が出たため本戦に繰り上がり)。誰かが(春関で)勝っちゃったから・・・。

米原 でもあれはやらかしたって言ってた。でも「まあいっかー」って。

山田 あなたはいいでしょうねって感じ(笑)。

松田岬 でもやってみたい気持ちはあります。

――最後に、インカレでの目標はありますか

米原 まずは絶対に予選を突破して、その上でさっきも言ったんですけど、周りを盛り上げるようなパフォーマンスをして、見ているみんなに応援されるような、元気のいいプレーをしたいです。

山田 私も気張りすぎると視野が狭くなってしまうので、自分がたるべきことを明確にしてそれをやることと、テニスを楽しんで元気にプレーをすることを一番大事にしたいと思います。

松田岬 暑いし苦しい場面もあると思うんですけど、そこで甘い方に走らないように、逃げずにプレーしたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 林大貴)


インカレへ向けた意気込みをしたためていただきました!

◆山田菜津子(やまだ・なつこ)(※写真左)

1998(平10)年8月10日生まれ。石川・大聖寺高出身。文化構想学部3年。あすが21歳の誕生日の山田選手。本戦出場を決め、最高の誕生日にしたいですね!

◆米原さくら(よねはら・さくら)(※写真右)

1999(平11)年3月26日生まれ。埼玉・秀明英光高校出身。スポーツ科学部3年。対談では率先して会話を盛り上げてくださった米原選手。インカレでも米原選手の盛り上がるプレーに注目です!

◆松田岬(まつだ・みさき)(※写真中央)

埼玉・淑徳高出身。スポーツ科学部1年。対談の日、双子の姉とは似ていなかったという松田岬選手ですが、筆者も間違えて挨拶をしてしまうほどにはそっくりでした!