日本ハム―楽天16  2安打完封でプロ初勝利を挙げ、ウイニングボールを手に平石監督(左)と握手する楽天・弓削=札幌ドーム【写真提供:共同通信社】■弓削隼人(東北楽天)○2-0vs北海道日本ハム(札幌ドーム)投球成績/9回 被安打2奪三振4…

日本ハム―楽天16  2安打完封でプロ初勝利を挙げ、ウイニングボールを手に平石監督(左)と握手する楽天・弓削=札幌ドーム【写真提供:共同通信社】


■弓削隼人(東北楽天)
○2-0vs北海道日本ハム(札幌ドーム)
投球成績/9回 被安打2奪三振4 失点0

 東北楽天の弓削隼人が30日の北海道日本ハム戦で9回を2安打無失点の快投で、自身のプロ初勝利をプロ初完封で飾った。

 初回に先頭の西川遥輝にいきなり内野安打で出塁を許したが、1死後に近藤健介を併殺打に打ち取って波に乗った。「最初は少し緊張したが、自分のスタイルである打たせる投球ができたので、自分のペースに持っていくことができた」という弓削は、3回1死から中島卓也に安打を許して以降は、与えた走者は四球の1人のみ。4回以降はノーヒット、6回からは全て三者凡退と完璧な投球だった。

 社会人野球のSUBARUからドラフト4位で入団した弓削は、開幕2カード目の4月4日に先発デビューを果たしたが、5回途中1失点で降板し、その後は一軍登板がなかった。「初登板の時、悔しい結果に終わってしまったので、今回はその借りを返せたと思う」と弓削。5回に1死から杉谷拳士に四球を与え、「前回は4回1/3というところで終わってしまったので、それでちょっと意識してしまった」と反省の弁も、続く宇佐見真吾を併殺打に打ち取り、再び波に乗った。

 プロ初勝利の記念ボールを「学生時代からお世話になった親に渡したい」というルーキーは「いつも今日のようにリズムよく投げられるわけではない。ピンチも迎えると思うが、抑えられるように頑張りたい」と、気持ちはすでに次回の登板に向いていた。