阪神の藤川球児が、2012年以来7年ぶり9度目にオールスター出場。伝説の火の玉ストレートが夢舞台に戻ってくる。

 2005年から2012年まで8年連続で球宴に出場していたリリーバー。メジャー挑戦から日本の独立リーグを経てNPB復帰4年目の今季は、7月4日までに29試合に登板して4勝0敗17ホールド、防御率1.29と全盛期を彷彿とさせる安定感のあるピッチングを披露した。

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 そして2009年以来の監督選抜(当時は監督推薦)でメンバー入り。「ライバル球団である広島の緒方監督から選ばれたことを光栄に思います」と頭を下げた藤川は、「独立リーグから復帰して、息子からはずっと『もう終わりだよ』と言われてきたので、今回選ばれたことで息子にお父さんとして威厳を示せたかなと思います」とベテランらしいユーモアを交えながら久々のオールスター舞台に胸を高鳴らせた。

 2006年のオールスターでは、「全球ストレート勝負」を予告した上で、カブレラ、小笠原道大、清原和博といった強打者から三振を奪い取った。現在38歳。以前と比べるとさすがにスピードは落ちたが、それでもストレートはまだまだ威力十分。

 7年ぶりのオールスターに「交流戦で対戦はしているのですが、今年の交流戦では吉田正尚選手と森友哉選手にはフォアボールを出している。オールスターは戦略とか関係の無い試合ですので、対戦することがあれば、お客さんに楽しんでもらえるように思いっ切り勝負をしてみたいと思います」と余裕を見せながらも真っ向勝負を宣言した。

 第2戦の舞台は本拠地、甲子園球場。藤川がマウンドに上がれば、大歓声に包まれることは間違いない。あとは、思い切り、ミットめがけで投げ込むだけ。火の玉ストレートが、再び日本の夏を熱くする。