7月12日(金)、等々力陸上競技場にて”第70回サッカー早慶定期戦―早慶クラシコ―”が行われる。意地と意地がぶつかり合う熱き一戦、今回ケイスポでは意気込みをうかがうべく、ソッカー部の選手と監督に取材を行った。第5弾は主将としてチームを率いる…

7月12日(金)、等々力陸上競技場にて”第70回サッカー早慶定期戦―早慶クラシコ―”が行われる。意地と意地がぶつかり合う熱き一戦、今回ケイスポでは意気込みをうかがうべく、ソッカー部の選手と監督に取材を行った。
第5弾は主将としてチームを率いる、主将の佐藤海徳(政4・桐光学園)です。今季のチーム、個人のプレー、そして早慶戦を戦う仲間たちへの思いについて伺った。
(取材日:6月25日)

――今季を振り返って
うまくいっていると思います。目標にしていた無失点試合を3試合以上というのとリーグ戦で3位以内というのを前期8節までにすると語っていたので、そういった面でも両方達成できたということでもうまくいっていると思うし、失点数を少なくできているので今のところは順調です。

――チームとしては最小失点で首位です
それをやりたくて守備を徹底してきましたし、そういったところで良かったと思いますし、セットプレーと開始すぐと終了間際という自分たちがクリティカルフェイスと呼ぶのですが、そういうところで失点してしまうのがほとんどだったので課題が明確になったかなと思います。

――個人成績は6試合に出場して3アシストを決めています
1試合に1アシストをするという自分の中で基準があったのでもうちょっとアシストしたかったのというとけががあるのでそこはやっぱり悔しいです。

――今季印象に残っているシーンがあれば教えてください
第7節なのですけど、僕はその時入院していて会場に行くことなできなかったのですがみんなが4対0で勝ってくれて、点を決めるたびに毎回7ポーズ(佐藤選手の背番号)をしてくれたというのが一番印象的ですね。

――第3節の日体大戦では前半終了間際に同点ゴールを決めましたが
それは印象に残っています。自分が関東リーグが流れの中で初めて点を取ったやつですし、あの1点が試合に勝てていなかったということで、僕がプレーでチームを救えたのはあそこぐらいかなと思います。

――チームとしての連携は
先程も言った通り課題が明確なので話しやすい、何を改善しないといけないのかわかりやすいからコミュニケーション取れているとは思っています。だけどもっとこだわりだとか絶対にセットプレーで失点しないとか決めるところで決めるというのをもっとこだわりを持ってできればいいかなと思います。

――特に4年同士ではどうですか
いいですね!主将、副将(八田和己=総4・桐蔭学園)の言ったことに対してちゃんと意見も言ってくれるし意見を言った上でついてきてくれるので、3年以下の選手たちが4年が今年チームを引っ張ってくれているのをすごく感じるというのを常々言っていて、なので4年の存在は大きいと思います。

――今年から淺海監督が就任されましたが関係は
選手の中でも自分は選手を代表する立場だと思うので、一番コミュニケーションを取らないといけないと思うのですけど、そういった中で監督は自分の意見を聞いてくれますし監督もまずは僕と八田に「こう思っているんだけどどうかな?」と伝えてくれるのでいい関係を築けていると思います。でももっと逐一報告できることはありましたし、後期に向けて変えていきたいと思います。

――主将から見て今のチームは
4年の存在が大きいので、4年がチームを引き上げるためにまず僕が4年を巻き込むということが大事だと思っていて、その反面3年以下の選手が来年に向けて、4年がごっそり抜けたら大変だと思うのでサポートできればいいなと思います。

――大学サッカーの話に移らせていただきます。入部当初の自分を振り返って
入部当初は慶應も1部にいたのでレベルが高くて相手にプロ内定者が3,4人いて、自分のマッチアップする相手がその内定者だったみたいな感じなので、どうにかそいつを止めてやろうという、一人の選手を相手にしていたのですけど今は4年になって2部ですし余裕も出てきて、自分だけじゃなくて相手チームがどのように戦っているのかにまでになりましたね。

――大学サッカーのターニングポイントとなったきっかけは
主将になった時ですかね。みんなの前に話す機会が増えて、自分の発言が持つ重みというのがその瞬間に大きく変わったと思っていて、今年は自分が中心となってるチーム、自分の色が出ているチームだと思うのでそこが大きく変わった瞬間です。

――大学サッカーは自身にとってどのようなものだったか
ずっとプロを目指していたので、踏み台じゃないのですけど(プロへの)ステップでそこへの道だと思っていたのですけど、実際今はプロではない世界にこれから行くということで自分を人として成長させてくれた舞台だったなと思います。

――これからの大学でのサッカーをどのようにプレーしたいか
仲間のためですね。仲間のためであったり、あと2027年に(慶應ソッカー部が)100周年なのですけどその時に日本一と淺海監督がおっしゃっていて僕も日本一に貢献するためにチームを1部に昇格させないとと言っていますし、その二つですね。一つ目が大きいです。仲間のために、これまで戦ってきた同期や後輩が喜ぶ姿を見たいですしみんなで勝った時の喜びは何にも代えがたいものなのでそのために頑張りたいなと思います。

大学サッカーは成長の舞台だった

――早慶定期戦に関する質問に移らせていただきます。これまでの早慶定期戦を振り返って
振り返ると1年の時は実力不足で試合に出ることができなくて、2年の時は大ケガで離脱をして、3年でやっと掴んだ20分という時間でしたね。

――ワセダの印象は
慶應にいる以上ライバルというのはあると思うけど、その気持ちは1年の時よりも強くて、ライバル意識が高まっているなと思いますね。

――ケガの状況があると思うのですが勝つために必要なものは
ワセダよりも勝ちたいという気持ちですかね。そのがあれば僕たちが強みにしている「走るサッカー」が体現できると思いますし、その気持ちがあればその一戦に向けて徹底した準備ができるのではと思います。

――同学年である4年に期待することは
試合に出る4年はとにかく楽しんでほしいです。最後の早慶戦ですし。あんなに注目されて試合をするというのはほぼないと思うので楽しんでほしいです。あと試合に出られない4年は自分が試合に出られなかった悔しさをしっかりサポートするという気持ちに変えて頑張って欲しいです。

――これからのリーグ戦、早慶定期戦に向けて意気込みを
昨年20分間出場できた中で僕が出場した5分後に失点して負けたというのと、僕が蹴った直接フリーキックを相手にぶち当てて勝てなかったという悔しさがあって今年はチームを救える存在になるためにフリーキックの練習とかをしてきたのですけど、多分試合に出られないと思うのでその気持ちをとにかくパワーに変えて僕はワセダを分析して慶應で出場する選手が絶対に勝つんだ気持ちが高まるような振る舞いだったり声かけをしていきたいです。

ありがとうございました!

(取材:室留裕介 写真:柴田航太郎)

 

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