2020年東京五輪のテスト大会となる第1弾、近代五種ワールドカップファイナル東京大会が6月27日〜30日まで武蔵野の森総合スポーツプラザ及びAGFフィールドで行われた。
大会最終日の30日はミックスリレーが行われ、小野友行 朝長なつ美組(警視庁)が1430点で日本人最高順位の7位だった。

近代五種の世界大会が日本で行われるのは1964年以来、この大会において東京五輪パラリンピック組織委員会はいくつかのテスト項目を掲げていた。
その核となるものが大会運営の効率化だ。これまで近代五種は全日本選手権等は日本で開催されていたものの、世界規模の大会は55年ぶり、2020年東京五輪に向けていかにスムーズに5種の競技を遂行していくかそのノウハウをどれだけ身につけることができるかというのが鍵となった。

細かい修正点等はあるものの結果的に競技間のスケージュールがずれこむことなく、大きなトラブルもなく大会全日程を終えた。
公益社団法人 日本近代五種協会 野上等専務理事は「想定していたものと比べて大きな逸脱はなかった、円滑に運営をすることができた」
海外から来ていた選手達も「日本の大会運営は素晴らしかった」と口を揃えて称賛していたことが全てを物語っているだろう。

リオデジャネイロ五輪では競技全体で6時間15分かかっていたところを競技転換をスムーズに工夫したことで5時間15分、約1時間の短縮に成功した。AGFフィールドに設置されていたリザルト等が掲載されるビジョンは個人戦の時はリザルトのみの表示だったが、最終日の混合リレーでは生の競技映像がリアルタイムで観客席から見られるなど様々なトライがなされた。

レフェリーやボランティア、救護スタッフも2020年東京五輪に関わるスタッフを人選していたりと、全てにおいて「1度経験する」という意義がいかに重要かということを再確認する今大会ともなった。

国際近代五種連合のクラウス・ショーマン会長も大会を振り返り満足感を示した。と同時に今後の近代五種の可能性に関しても言及した。東京五輪の先、2024年のパリ五輪までにもう1段大きなステップをクリアしようというのだ。水泳フェンシング馬術レーザー&ランの5種目を全て合わせて70分で行う試算を発表、競技人数を8選手に絞り、よりスピーディーにコンパクトに行う考えを示した。

近代五種を考案創設したクーベルタン男爵は1つの会場でコンパクトに5種別行う、それこそが近代五種であると提唱していた。
2020年東京五輪における近代五種は次へのステップへも繋がるマイルストーン、競技発展へと繋がるひとつの試金石ともなるだろう。