写真=Getty Images

グリーンが明かす「誰にも知らせず、プレーを続けた」

ラプターズのカイル・ラウリーは、球団初優勝を決めたウォリアーズとのNBAファイナル第6戦で、26得点7リバウンド10アシスト3スティールの大活躍で勝利の立役者となった。

在籍7年目にキャリア初の栄冠を勝ち取った彼だが、ファイナルを戦っていた間、精神的には不安定な状態にいた。チームメートのダニー・グリーンは、自身のポッドキャスト番組内で、ラウリーの祖母がファイナル時期に亡くなっていた可能性があったことを明かした。

「これは誰も知らなかったこと。彼は誰にも言っていなかったけれど、おそらくカイルのお祖母さんは亡くなったと思う。僕は彼にお悔やみのメールを送ったんだ」とグリーンは言う。

「誰にも知らせることなく、彼はプレーを続けた。お祖母さんが亡くなったことはずっと頭にあったはずなのに、すごく良いプレーをしていた。チームにとって必要な時にアグレッシブにプレーしてくれたしね」

グリーンがこの収録を終えた後、ラウリーは彼に祖母が他界したことを打ち明けたという。祖母が亡くなった時期は不明だが、身内に不幸があった状況でシリーズを戦うのは簡単ではなかったはずだ。だがラウリーは、チームにも知らせず、優勝のためにプレーし続けた。

ラウリーのもとには、この事実を知った大勢のラプターズファンからお悔やみのメッセージが届いていることだろう。そんな精神状態でシリーズ平均16.2得点、4.0リバウンド、7.2アシストを記録したラウリーは、まさに不屈の精神を持つ選手だ。