文=丸山素行 写真=Getty Images 

イグダーラのダメ押し3ポイントシュートで幕

ラプターズとウォリアーズによる、NBAファイナル第2戦。前半は追いかける展開が続いたが、後半出だしでディフェンスが機能しトランジションオフェンスが爆発。第3クォーターに18-0と走ったウォリアーズが109-104で勝利した。

第1戦と同様に、トランジションオフェンスを強調したラプターズに先行を許したが、クレイ・トンプソンが序盤から高確率でタフショットを沈め、フリースローで加点することで食らいつく。

第2クォーターに入り、ピックとアタックを繰り返し、ディフェンスを崩すも、シュートが決まらず、ウォリアーズはジリジリと点差を広げられてしまった。

開始5分には、カワイ・レナードにオフェンスリバウンドを奪われ、カイル・ラウリーにセカンドチャンスから3ポイントシュートを決められ、2桁のリードを奪われた。

ステフィン・カリーがフレッド・バンブリートにボールを奪われ失点し、ドレイモンド・グリーンが前半で3つのファウルを犯しフリースローを与えるなど、波に乗れないウォリアーズだったが、カリーとトンプソンの『スプラッシュブラザーズ』が、難しいシュートを決め続け、どうにか5点差で前半を終えた。

すると、後半開始早々にトランジションの意識を高めた王者がラプターズに襲い掛かった。ドリブルで侵入されても外へのパスアウトを警戒し、ボールを引っかけてターンオーバーを誘発。レナードにはダブルチームでタフショットを打たせ続けた。そして、すぐさまボールをプッシュし、ラプターズのディフェンスの陣形が整う前に攻めることでアウトナンバーを作り出していくと、開始2分、ノーマークとなったアンドレ・イグダーラが3ポイントシュートを決めて逆転した。

ラプターズはタイムアウトを要求するも、タイムアウト明けの最初のオフェンスでマルク・ガソルがムービング・ピックでポゼッションを失い、悪い流れを止められない。

ラウリーからボールを奪い、オフェンス力のあるパスカル・シアカムを一人で守り切るなど、イグダーラが高いディフェンス力を発揮。再びアーリーオフェンスからトンプソンが3ポイントシュートを沈めるなど、18-0のランでウォリアーズが一気に2桁のリードを奪った。

最終クォーターに入り、ダニー・グリーンやラウリーに3ポイントシュートを沈められ4点差に詰め寄られるも、クイン・クックが連続で3ポイントシュートを沈めるなど、セカンドユニットの活躍で2桁前後のリードを保つ。

だが残り1分、デマーカス・カズンズがテクニカルファウルをコールされ、シュートファウルと合わせて、3本のフリースローを与えてしまう。さらに連続でオフェンスリバウンドを奪われ、ダニー・グリーンに3ポイントシュートを決められ2点差と肉薄された。

それでも残り6秒、ダブルチームでプレッシャーを高めるラプターズディフェンスをかいくぐり、どうにかボールをつなぐと、マークがズレてフリーになったイグダーラが値千金の3ポイントシュートを沈めて、熱戦に終止符を打った。

マークが厳しい中、23得点を挙げたカリーは、決勝シュートを決めたイグダーラを称えつつ、このように勝因を語った。「冷静さを保ってやった。第3クォーターも落ち着いてやれた。最後は決して良い形ではなかったけれど、勝つためにやらないといけなかった。(イグダーラは)試合終盤に以前もビッグショットを決めたことがある選手だから。カズンズがステップアップしてくれた。(オラクルでの第3戦については)ディフェンスが勝利に導いてくれる」

敵地での勝利で対戦成績を1勝1敗に戻したウォリアーズ。第3戦は6月6日、ウォリアーズのホーム、オラクル・アリーナに会場を移し行われる。