ブロックをひきつける清水

開幕から4連敗と勝利が遠い慶大。第1セットを先取され、迎えた第2セットはベンチスタートだったマルキナシム主将(総4・川越東)が出場し強烈なスパイクを決めるなど、エースとしての復活を予感させた。しかし、要所でレシーブのミスが響き、なかなかリードを奪うことができず、セットカウント0-3で悔しいストレート負け。悪夢の開幕5連敗となった。

2019年4月20日(土)

春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦

第5戦 慶大×明大

@駒澤大学玉川キャンパス体育館

得点
慶大セット明大
 19 25
 1925
 17 25
出場選手(サーブ順)
ポジション背番号名前(学部学年・出身校)
WS23小出捺暉(環2・駿台学園)
MB降小雨(商1・慶應)
OP21富澤太凱(経4・慶應)
WS宮川郁真(総2・松本県ヶ丘)
MB12清水柊吾(総3・広島城北)
吉田祝太郎(政3・慶應)
Li永田将吾(総2・高松)
 17加藤真(商3・慶應)
途中出場マルキナシム(総4・川越東)


降のサーブ

マルキに代わって、宮川郁真(総2・松本県ヶ丘)がスタメンに名を連ねた今日の試合。ここまで、勝利がない慶大は是が非でも勝利を収めたい。そのためにも重要な第1セットだったが、開始早々ミスが連発し、いきなり4連続失点を浴びる。その後は、小出捺暉(環2・駿台学園)のスパイクや、ブロックなどで、得点を挙げる場面も見られたが、慶大は明大の強烈なサーブの前に自らのリズムをつかむことができなかった。ミスも目立ち、チームに暗い雰囲気が流れたまま、第1セットを19-25で落とす。
 


サーブを放つマルキ

この暗い雰囲気を吹き飛ばしたのは、第2セットから出場したマルキだった。強烈なスパイクで得点を挙げると、一気にチームに活気が戻る。「出たら出たでしっかりと自分のプレーをしようと思って臨みました」と自ら語るように、このセットはマルキの強烈なスパイクが光り、明大に食らいつく。セット中盤もサイドアウトを確実にものにしていき、慶大の攻撃にも徐々にリズムが生まれてくる。しかし、明大の堅い守りの前になかなか差を縮めることができなかった。またしても、セット序盤の失点が響き、このセットを19-25で落としてしまう。
 


小出のサーブレシーブ

後がない第3セット、慶大は立ち上がりにリズムをつかめず、2-7と差を一気に広げられてしまう。そんな苦しい状況でも、慶大は負けじと小出のスパイクや、激しいラリーを制するなど、一気に同点まで持ち込み、流れを掴みかける。しかし、「ブロック&レシーブはあまり良くなかった」と永田将吾(総2・高松)が語るように、要所でワンタッチ後のボールを拾えないことが多く、攻守の歯車がかみ合わなかった。セット中盤も富澤太凱副将(経4・慶應)のサーブを足掛かりに得点を重ねるが、反撃もここまで。17-25でこのセットも落とし、悔しいストレート負けを喫した。
 

終始、慶大は流れを引き寄せることができなかった。レシーブのミスが響き、選手も委縮してしまった部分があったのではないか。「ミスから目がネットの向こうじゃなくて、自分たちの方を見て、心配になってしまう慶應の悪い癖が出てしまいました」。宗雲健司監督も試合後、そう振り返った。それでも、勝利をつかむために、この壁は乗り越えなくてはならない。ミスが目立った試合、ということはその分課題も明確に見えたということでもある。そして、マルキの復活が垣間見えたことなど、良かった部分も少なからずある。今日の試合を糧にして、まずは明日の試合、チーム一丸となって初勝利を収めてほしい。

(記事:菊池輝 写真:堀口綾乃・隅田一・持丸嘉昭・藤澤薫)

以下、コメント

宗雲健司監督
 

――全セットを通して立ち上がりに苦戦している印象を受けました
サーブに押されてましたね。宮川が先発したんですけど、緊張から良いプレーができなかったので、それが全体に伝播してしまうところがありました。決して、宮川を責めるわけではなくて、ミスから目がネットの向こうじゃなくて、自分たちの方を見て、心配になってしまう慶應の悪い癖が出てしまいましたね。
 
――ブロック&レシーブの形に持ち込むことが
そうですね。慶應の場合、「リードブロック」を基本にしていて、オーソドックスなチームにはブロックつけるので、頑張れるんですけど。ところが、明治さんのようにトリッキーなバレーをされると、そもそもそのような対策をしていないので、守備も崩壊してしまいます。「ブロック&ディグ」を課題として詰め直します。そういう意味では考え直させる良い試合でしたね。
 
――ラリーを続ける場面が多かった印象を受けましたが
福岡合宿から、けっこう拾っていたんですが、最後が決めきれない、あと一点が取れない、というのがずっと課題でした。関東1部のチームはブロックも良いし、よりそれが出てるのかなとは思います。今日は途中からマルキが出て、良い部分があったので、攻撃の軸を決めたいですね。
 
――今日の良かった点は
サーブ&レシーブも序盤はぐらつきましたが、2セット目からマルキも踏ん張っていたので、サーブ&レシーブは去年から数字も上がっていたので、それは良かったところ。学生にも話しましたが、こうやって連敗が続いてはいるけど、良い部分もあるからそれは評価しようと。良い部分を1個ずつ増やしていきたいと思います。
 
――次戦に向けての意気込みをお願いします
毎回相手が強いので、うちの場合はからっとした良い試合はなかなかできないんですけど、相手どうこうの前に、自分たちの力を十分に発揮してもらいたい。先週の日曜日みたいに、負けてもさばさばできるくらいにしたいので、明日は選手たちにそう伝えたいと思います。

 
マルキナシム主将(総4・川越東)
 

――今日の試合を振り返って
僕は途中出場だったんですけど、やっぱり勝てなかったこととやりたかったことをできなかったことがとても悔しいです。
 
――どのようなことをやろうと試合に臨みましたか
サイドアウトの面は頑張りつつ、相手は速い攻撃で来ることが分かっていたので、それに対して上手く対応しようとしていたんですけど、相手がその面でずっと一枚上手のまま試合が展開されて、結局3セットとも20点いかないまま終わってしまいました。完全に実力で上回られてしまったなと思います。
 
――2セット目からの出場となりましたが、ご自身のプレーを振り返って
最近練習から調子の波が激しくて、チームに迷惑をかけることが多くて。でも、そういうことは誰しもあることだと逆に開き直って戦え、出たら出たでしっかりと自分のプレーをしようと思って臨みました。でも、ここまでになってしまったことはキャプテンとしてよくないなと、ただそういう風に思います。
 
――立ち上がりは苦しい時間が続きましたが、試合序盤を振り返って
エンジンかかるまでが遅いということは続いていて、そこは僕の課題ですね。逆にそこさえ何とかなればあとはチームがどうやって関わっていくかというところまで出ると思うので、まだ答えは出ていないんですけど、そこに集中して残りの6戦をしっかりとやっていきたいと思います。
 
――ラリーを振り返って
今日はチーム全体を通して、良いタッチを取れた後の一本目が相手コートに入ってしまったり、こっちがいい形まで持っていけたとしてもトスミスになってしまったり。決まっている形もあったのでそこはポジティブに捉えていいと思うんですけど。そこは相手と比較すると相手の方がミスが少ないという結果だと思うので、真摯に受け止めてその精度を上げていかないと強いチームには勝てないということがわかった試合でした。
 
――試合中は選手にどのような声かけをされていましたか
チームの雰囲気の落ちるところが一番慶應の弱いときだと思うので、そこを落ちないように自分のプレーが悪いにしろ良いにしろ、声は途切らせないようにしようとみんなで決めてやっていました。
 
――次戦へ向けて
筑波大も両サイドの速い上手いチームなので、今日の反省を生かして速いチームに対してどういうブロックをしていくのか、というのをこれから話し合っていきたいです。サイドアウトのところは継続で頑張るしかなくて、ブレイクのところでいかに頑張るかということを考えて、次戦に臨みたいと思います。
 

 
小出捺暉(環2・駿台学園)
 
――今日の試合を振り返って
今日は今までの試合と違って結構相手が拾って来たり、なんていうんだろう、上手い選手が多くて、結構自分たちは何もできないで終わったっていう印象ですね。

 
――ラリー戦になることも多かったですね
こっちが攻撃してあっちがつないで、みたいな場面が多くて。全然だからこっちに打たれたときは、拾えてなかったかなって逆に。こっちが攻めているときは結構ラリーになってたんですけど。だからこっちも、攻撃されたときに拾って、まあ切り返して決められるくらいにならないとこれから先勝っていかないなと思います。
 
――ワンタッチは取れていました
ワンタッチは、はい、結構とれていたと思うんですけど、その先が、いつも練習しているんですけど、全然上がっていませんでした。
 
――ご自身スパイクもたくさん打っていました
結構スパイクの調子が良くて。まあ最近ちょっとずつ決まるようになってきたので…(笑)。去年全然決まっていなかったので。もっと逆に、決まって調子良いときは、トスを呼んでいけたらなと思います。
 
――サーブレシーブについては
相手のサーブが強すぎて。まあギリギリまとめられていたくらい、まあキャッチが返っていなくて、クイックもあんまり使えず、ブロック来て、っていう感じになっちゃっていたんで、もうちょい、まあサーブ強いんですけど、そこから切り返しをどうにかするか、サーブを返すか、修正していきたいと思います。
 
――連敗が続いてしまっていますが、チームの雰囲気は
まあ悪いとは思うんですけど、結構みんなで頑張ろうってやっているので、これを継続して、少しでも強くなりたいです。
 
――次の筑波大戦に向けて
明治にぼこぼこにされて、結構まあ沈んでいると思うんですけど、切り替えて、明日最初からやっぱり100%出せるように頑張ります。
 

永田将吾(総2・高松)

――今日の試合を振り返って
相手の方が全体的にどのプレーとっても一枚上手だったので、今日は負けたなぁという感じですね。
 
――連敗が続いていますが、チームの雰囲気はどうでしたか
先週あんまり良くない感じで負けて、今週は特に下級生中心に、上級生もですけど、「雰囲気上げよう!雰囲気上げよう!」と練習中もいい雰囲気では取り組んできたと思いますし、今日の試合の入り自体も悪くなかったと思うんですけど、それがプレーにつながってないというのが、現状ですね。
 
――サーブレシーブについて
今日は相手のジャンプサーブ自体は最初少し乱れてしまって、それが原因で崩されてしまいました。特にフローターが強かったです。自分はフローターには入っていないので、なんとも言えないのですけど、もうちょっと全体的に上げないとダメだなと思います。――ブロック&レシーブについて
今日は相手を見てコミットブロックでいこうと作戦立て、特に1、2セットはブロックのシステムがはまっていたと思うんですけど、そのあとワンタッチでかかった、ブロック&レシーブでいうレシーブの部分が、あまりよくなかったです。3セット目は相手もコミットブロックをみて、サイド中心に組み立ててきたので。ブロック&レシーブはあまり良くなかったですね。
 
――次戦に向けて
連敗が続いているので、どうしても雰囲気が落ちていると思うし、ただそこで落とし切ってるじゃなくて、明日の試合に臨みたいと思いますし、一つ勝てばチームも楽になると思うので、頑張りたいと思います。
 

順位表(4月20日終了時点)
 大学勝利数セット率
1位早大7.5000
2位東海大3.7500
3位日体大2.3333
4位明大2.3333
5位筑波大2.0000
6位中大2.0000
7位順大0.5833
8位駒大0.3571
9位専大0.3333
10位学芸大0.2857
11位日大0.4667
12位慶大0.2000

◇順位の付け方◇

勝利数が同じ場合、セット率(得セット数/失セット数)の高い方が上位となる。

セット率も同じ場合、得点率(総得点/総失点)の高い方が上位となる。

なお、下位2チームは1・2部入替戦に回る。