新1年生を入れての今年度初の対抗戦。明大は終始、他大を寄せ付けず今大会6連覇を達成。9月のインカレに向けて弾みをつけた。また、女子は新戦力の活躍があったものの奮闘むなしく5位という結果に終わった。◆4・14 第27回東京六大学春季対抗戦(…

 新1年生を入れての今年度初の対抗戦。明大は終始、他大を寄せ付けず今大会6連覇を達成。9月のインカレに向けて弾みをつけた。また、女子は新戦力の活躍があったものの奮闘むなしく5位という結果に終わった。


◆4・14 第27回東京六大学春季対抗戦(立大セントポールズ・アクアティックセンター)
▼男子 明大――1位 
 女子 明大――5位

 王者の威厳は健在だ。冬季六大学選手権を制し、今季対抗戦2連覇を目指して迎えた今大会。最終種目である400メートルフリーリレーでは第一泳者の市川光太(情コミ2=明星学園)からアンカーを務めた吉田冬優(政経4=淑徳巣鴨)まで一度もリードを譲らずに完全勝利。明大の得意とする自由形で安定した強さを見せつけた。
 「去年とは一味違う」(重見和秀・政経3=明大中野)。日本トップ選手である松元克央(平31政経卒=セントラルスポーツ)、矢島優也(平31商卒=全日空商事)、仲家槙吾(平31政経卒=JSS)らが卒業し、戦力低下が懸念された今年度の新チーム。しかし今大会を通して10人以上がベストを更新し、早大と同率1位に終わった昨年度を上回る結果となった。

 だが、慢心はできない。「選手のモチベーションに差がある」(佐野秀匡監督)。トップ選手の活躍だけではインカレでは戦えない。チーム全員がハングリー精神を持ち、一丸となって戦うことがインカレ制覇に向けてのカギとなる。
[岩田純]

レース後のコメント
重見
――主将として二度目の対抗戦になりましたがいかがでしたか。

 「この前の冬六と違って新入生が入ってきて初めての試合だったので、1年生も大学の試合がどんなものか感じてくれたと思いますし、チームとして優勝できたのはいい体験だったかなと思います」

――日本選手権とは違い団体戦での戦いでしたがいかがですか。
 「やっぱりこっちの方が熱が入りますね。日本選手権は個人の勝負と僕は捉えていて、対抗戦は集団での戦いなので誰かが日本選手権やジャパンオープンの標準タイムを切ったときは自分のことのように喜びます」

――インカレに向けて一言お願いします。
 「チームとしてはインカレ5連覇はもちろん、間にある対抗戦も全部制覇して完全優勝したいと思っています。個人の目標としては100メートル背泳ぎで表彰台、200メートルで決勝に残ってチームに貢献したいです」


佐野秀匡監督
――今回の結果を振り返っていかがですか。

 「男子の優勝はマストだったので優勝できてよかったです。女子に関してはベスト出して盛り上がって欲しかったですけど、主将の新倉(みなみ=理工4=東京立正)がいなくて、盛り上がりに欠けていたかなと思います」

――選手たちのモチベーションを高めるために行なっていることはありますか。
 「選手たちに自分の力を分からせる努力をしています。しかし彼らは中々そういうのがわかっていないというか、僕の伝えたいことが伝わりきっていないですね。僕の指導不足でもあるんですけどね。選手たち一人一人にモチベーションアップできるような取り組みをしていければなと思います」