冷静な試合運びでゲームの主導権を握ってみせた。決勝の相手は高レベルのシューターと2メートル超えの留学生を擁する日大。序盤は相手のシューターや留学生への対応が遅れリードを許してしまう。しかし気迫のこもったプレッシャーディフェンスで相手を圧倒…
冷静な試合運びでゲームの主導権を握ってみせた。決勝の相手は高レベルのシューターと2メートル超えの留学生を擁する日大。序盤は相手のシューターや留学生への対応が遅れリードを許してしまう。しかし気迫のこもったプレッシャーディフェンスで相手を圧倒し着々と点数につなげる。ベンチメンバーの活躍も光り、圧巻の全員バスケで優勝を勝ち取った。
◆4・6~4・13 第35回京王電鉄杯(エスフォルタアリーナ八王子)
▼4・13 対日大戦(エスフォルタアリーナ八王子)○明大90{22-23、21‐16、21‐17、26‐26}82日大
スターターは、PG渡辺翔太(政経3=宇都宮工)、SG常田耕平(政経2=正智深谷)、SF須藤昂矢(営4=桐光学園)、PF植松義也(営3=桐光学園)、PF永田渉(政経3=盛岡南)。
「狙い通りだった」(鍵冨善宏HC)。ディフェンスから激しく仕掛け、速い展開に持ち込むという采配が奏功し終始流れをモノにした明大。ディフェンスの質を落とさないために頻繁にメンバーを交代するも、バックアップメンバーの攻守にわたる活躍によりさらに勢いを増す。8点差のリードで迎えた第4クオーター(Q)開始直後。追い上げムードの相手に対し、若月遼(政経1=北陸)が3Pシュートを2本含むアウトサイドシュートを3本連続で奪取。勢い付く相手のけん制に一役を買った。また高さで劣る場面では数で勝負。留学生には2人がかりでプレッシャーをかけ、シュート・リバウンドを何度も押さえ込んだ。フレッシュな力も加わり、昨年度からの課題であったディフェンスと留学生への対策が形になってきている。優勝だけでなく大きな収穫も手に入れた。
ここから本当の戦いが始まる。今シーズンの目標をリーグ戦とインカレに置く明大にとって、今大会は前哨戦に過ぎない。それでも「練習でやってきたことが出せ、競った試合で勝てたことは自信につながった」(須藤)。着実に力を付けているチームが次に見据えるのは春のトーナメント。上昇気流に乗る明大が旋風を巻き起こせるか。今後の成長から目が離せない。
[大橋未来]
鍵富HC
――今日の試合を振り返っていかがでしたか。
「今日はHCになってからちょうど1カ月半くらい経つので、自分たちにとって中間テストみたいな形で臨もうと思っていました。そういう意味ではある程度今までやってきたことの確認はできたのかなと思います。また、この後のトーナメントに向けてやるべきことも見えたので、意義のある大会でした」
須藤
――今大会のMVPに選ばれました。
「こういうのはあまりもらったことがないので、素直に嬉しいなと思います」
――トーナメントに向けて一言お願いします。
「どの相手とやっても今までやってきたことをどれだけ出せるかで勝敗が決まると思うので、自分たちがやってきたことを表現できるように、トーナメントまでしっかり練習して優勝目指して頑張りたいと思います」
植松
――トーナメントに向けて一言お願いします。
「勝ち進むと去年一昨年とずっと平均して強くて外国人もいる大東大との対戦なので、しっかりそこで外国人にやられず、明治らしいバスケしたいです。でも、まだまだディフェンスやオフェンスのシステムがチームでしっかりしていないので、そこをもっと徹底して頑張って勝てるようにしたいです」