立大は1部Bグループのなかで経験者と未経験者が一緒に試合出場する唯一のチーム。ここ数年、リーグ戦では経験者ぞろいの他大学に勝てていないのが現状だ。勝つためにはどうしたらいいのか。主将になった大宮はミーティングを重ね、チーム作りに取り組んだ。


試合前、円陣の中心で鼓舞する大宮

意識改革

一番意識したのはチーム全員を同じ目標に向かわせること。立大はアイスホッケー経験者が少ないからこそ、他チームよりもいろんな経歴や考えを持った人がいる。まず全員で明確な目標を立て、そのためには何をするか方針を掲げた。それを試合や練習終わりのミーティングの度に再確認することで常に意識させることを心掛けた。

そしてもう1つ大事にしたのは全員が主体的にチーム作りに参加することだ。部活という性質上、どうしても4年生ら上級生中心のチームになってしまいがちになる。ミーティングでは必ず各学年1人あてることで下級生が意見できる場を設け、全員の意見がチームに反映させるシステムを作った。部活外でも4年生が中心に後輩と交流を深めることで下級生が意見しやすい環境作りに努めた。

結果として、今年度のリーグ戦でも全戦全敗。2部との入れ替え戦ではGWSにもつれ込むほどの接戦で快勝とは言えなかった。それでも未経験者がリーグ戦でゴールしたことやリーグ戦を通して得点しなかった試合はないこと、練習試合ではリーグ戦で勝てていなかった神奈川大に勝利したこと、そして全員が「勝つために」「チームをよくするために」一人ひとりが考えて動けるチームに成長できたことが何よりの収穫だ。

「立教は成長できるチーム。厳しい戦いになると思うけど、成長を重ねて頑張って欲しい」。4年間できなかったリーグ戦勝利の夢を後輩たちに期待を込めて託す。


ドリブルをする大宮

自分で決めた最善の選択

高校卒業後、浪人の1年間は勉強に専念。物足りなさを感じることはあったものの、小学校2年生から続けてきたアイスホッケーから初めて完全に離れた生活を送った。

受験を終え、受かったのは立大と関西の大学。関西の大学は関西1部に所属する強豪校であり、立大は当時2部との入れ替え戦にもつれてはいたものの神奈川大や青学大に勝利するなど、どちらも実力のある部活だった。もしどちらの大学で入部しても、周りはとてもハイレベルな面々がそろってる。別にサークルや同好会でだって趣味で続けることができる。部活に入ってその中で食らいついていけるのか、自分に自信が持てず、入部するか迷いに迷った。

アイスホッケーを続ける決心をさせたのは、高校のときの選抜で一緒になった野尻(17年度卒)と細谷元監督。立大に合格したことを知ってからは毎日のように電話で一緒にホッケーをやろうと呼びかけてくれた。自分を必要としてくれる人がいることが嬉しかった。

両親には関西の大学に入学することを強く勧められた。今までの自分だったら両親の言う通りにしていたかもしれない。でも、「自分が必要としてくれる人がいる立教でアイスホッケーがやりたい」。
そう強く思い、自分の意志で立大に入学することを決意した。

「立教を選んだこと、立教でアイスホッケーを続けたことは人生で最善最高の選択」。
四年間を振り返って大宮は誇らしげに口にした。

(3月31日 取材/編集:横田結衣)

~編集後記~
クローズアップを書くと決まってから、今年のリーグ戦は大宮さん中心に取材させていただきました。どんなときでもチームのことを第一に考えるその姿を忘れません。四年間お疲れさまでした!4年生のみなさんご卒業おめでとうございます!