準決勝の相手は昨年度今大会で準優勝した国士大。1-1と同点で迎えた最終回、無死満塁の場面で池尾俊祐外野手(法3=岐阜城北)が右前適時打を放ち、サヨナラ勝ちを収めた。◆3・20~3・29 第61回関東地区大学選手権大会(早大伏見グラウンド他)…

準決勝の相手は昨年度今大会で準優勝した国士大。1-1と同点で迎えた最終回、無死満塁の場面で池尾俊祐外野手(法3=岐阜城北)が右前適時打を放ち、サヨナラ勝ちを収めた。

◆3・20~3・29 第61回関東地区大学選手権大会(早大伏見グラウンド他)
◆3・28 準決勝 対国士大(上柚木公園グラウンド)
○明大2×―1国士大

準決勝123456789
国士大0010000001
明大000000101×2

両者一歩も譲らない戦いだった。2回戦以来の登板となった先発・前田剛志投手(農1=札幌第一)。低めにストライクを決め安定感のある投球を見せる。しかし3回表、捕逸により先制点を許してしまい1点を追う展開に。前田が国士大打線を次々と抑えていく反面、明大も打線が滞り苦しんだ。「好機はいずれ絶対来る」(千田京平主将・農3=花巻東)と信じ我慢が続いた。7回表2死2塁、高桑一真外野手(商2=日大二)の好返球により追加点を防いだ場面が転機となり流れがやってきた。7回裏、3番千田が安打により出塁すると、好守備をした4番高桑の中翼手頭上を越える二塁適時打で同点に追いつく。好投を続けてきた前田も「もう一回切り替えて」気合いを入れ直す。8、9回表を三者凡退で抑え、9回無四球1失点で打撃陣に託した。9回裏、6番兼村京佑外野手(法2=札幌第一)の三塁打と四球で好機を広げる。無死満塁の場面で9番池尾は甘い球を見逃さず「すかさず振り抜き」(池尾)サヨナラ打を放った。

 優勝まであと1勝だ。決勝は昨年度優勝校の東洋大と対戦する。強豪相手にもひるまず「いつも通りまずは目の前の相手を全力で倒すことを目標」(千田)に泥臭く、全員野球で挑んでいく。

[中澤美月]

  

試合後のコメント

千田

――試合を振り返っていかがでしたか。 

 「いつも通り全員の野球ができたので、投手が頑張ってくれて打線が打つといういい流れで試合運びができました」

池尾

――サヨナラを振り返っていかがですか。

 「今日はみんながそんなに簡単に打てないだろうと思っていたので、自分がどこかで一本出そうと思っていましたけれど、これが最後に1本出て安心しました。良かったです」

高桑

――7回裏の適時打についてお聞かせください。

「京平さんがあまり試合でうまく打ててない中でせっかく出してくれた一本だったので、絶対に点につなげようと思って打ちました」

――決勝ではどのような活躍をしたいですか。 

「守備では固く、打撃では熱く打てるように、気合いを入れて頑張りたいです」

前田 

――成長できたことはありますか。

「この試合を投げ終えて、メンタルはやはり成長できたと思います。1点取られた後は1回切れかけていたので、そこから持ち直したのはメンタル成長できたという感じです」