「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月6~17日/ハードコート)の大会最終日、女子シングルス決勝で、ビアンカ・アンドレスク(カナダ)が第8シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)を6-4、3-6、6-4で下し、自…

「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/3月6~17日/ハードコート)の大会最終日、女子シングルス決勝で、ビアンカ・アンドレスク(カナダ)が第8シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)を6-4、3-6、6-4で下し、自身初のツアー優勝を飾った。

WTA(女子テニス協会)によると、優勝後にアンドレスクは大会を振り返って「私はどの試合でもゾーン状態だったと思います」「言うまでもなく、試合によっては浮き沈みがありました。テニスは完璧なスポーツではないし、だからこの優勝はもう最高に幸せです」と語った。

アンドレスクは2018年12月31日時点の世界ランキングでは152位だった。それがシーズン開幕戦の「ASBクラシック」では予選から勝ち上がって準優勝。「全豪オープン」では2回戦敗退となったが、2月の「アビエルト・メキシカーノ・テルセル」でもベスト4となり、一気に60位までランキングを上昇させていた。

そして今大会はワイルドカード(主催者推薦枠)での出場だったが、2回戦で第32シードのドミニカ・チブルコバ(スロバキア)、4回戦で第18シードのワン・チャン(中国)、準々決勝で第20シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)、準決勝で第6シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)と、次々とシード勢を破り決勝へ進出。そして決勝ではグランドスラムで3度の優勝経験を持つ第8シードのケルバーを下した。

この快進撃にアンドレスクは、「本当にシンデレラストーリーです。去年はなおみが優勝しましたよね。そして今、多くの素晴らしいチャンピオンたちの名前の一番前に私の名前を並べることができるなんて、もうこれ以上のことはありません」と、昨年ここでの優勝後にグランドスラムで2度優勝した大坂なおみ(日本/日清食品)の名前を挙げて優勝を喜んだ。

アンドレスクはまだ18歳ながら、この優勝で世界ランキングを24位にまで大幅に上昇させた。大坂に続く新時代のスター候補として、今後の活躍が期待される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「BNPパリバ・オープン」で優勝したアンドレスク

(Photo by Kevork Djansezian/Getty Images)