昨季途中に支配下登録され、3勝を挙げたソフトバンク・大竹耕太郎投手(24)が、自身初の開幕1軍、ローテ入りへ向けアピール…

昨季途中に支配下登録され、3勝を挙げたソフトバンク・大竹耕太郎投手(24)が、自身初の開幕1軍、ローテ入りへ向けアピールを続けている。現状、ソフトバンクの開幕ローテは、開幕投手が内定している千賀滉大投手(26)、アリエル・ミランダ投手(30)が内定。有力候補だったリック・バンデンハーク投手(34)や東浜巨投手(29)の調整が遅れる中、ロベルト・スアレス投手(28)とともに、3、4番手に名前が挙がる位置につけた。

大竹は2012年、熊本県屈指の進学校・済済黌高のエースとして、チームを18年ぶりに夏の甲子園へ導いた。早稲田大学に進学すると、1年秋の六大学野球リーグでブレイクを果たす。層が厚い早大投手陣において、大車輪の活躍を見せたのだ。しかし、その後は不振に陥り、NPBドラフト会議の対象となる4年春には、左肩を痛めて投げられない日々が続いた。なんとかソフトバンクから育成4位指名を受けたが、数多くのOBが上位指名でプロ入りする大学であるだけに、社会人野球に進むべきかギリギリまで悩んだ。

それでも、決心した。「あえて厳しい道を」と、血の滲むような思いで努力を重ね、2018年7月29日には支配下登録。8月1日の西武戦で初めて1軍のマウンドに上がり、育成出身投手の初登板初先発初勝利という、“初物づくし”の快挙を成し遂げた。だが、すべてが軌道に乗ったわけではなかった。9月16日、同じく西武戦に先発したが、2回途中8失点と炎上。続くクライマックスシリーズでも、中継ぎ登板して2試合連続で失点を喫した。

転んだら、何度だって立ち上がればいい。2019年の大竹は一味違う。3月1日のロッテ戦では、3回を投げて無失点。13日に先発した巨人戦では4回1失点。工藤公康監督(56)からの評価も上々だ。内角を突く直球と緩急を織り交ぜ、相手を翻弄する「打たせて取るピッチング」を最大の武器とする大竹。早大の先輩・和田毅投手(38)や、育成出身として初めて開幕投手を務めた千賀の背中を追い、今、チャンスを掴もうとしている。