「ATP500 ロッテルダム」(オランダ・ロッテルダム/2月11~17日/室内ハードコート)の大会最終日、男子シングルス決勝でガエル・モンフィス(フランス)がスタン・ワウリンカ(スイス)と対戦。6-3、1-6、6-2のフルセットの末にモンフ…

「ATP500 ロッテルダム」(オランダ・ロッテルダム/2月11~17日/室内ハードコート)の大会最終日、男子シングルス決勝でガエル・モンフィス(フランス)がスタン・ワウリンカ(スイス)と対戦。6-3、1-6、6-2のフルセットの末にモンフィスが勝利し、自身8つ目のタイトルを獲得した。試合時間は1時間44分。

両者は過去に5回対戦しており、モンフィスが2勝3敗と負け越し。また、モンフィスがワウリンカに最後に勝利したのは2010年とかなり間が空いていた。元世界6位で32歳のモンフィスと元世界3位で33歳のワウリンカという、ベテラン同士の対決は、モンフィスに軍配が上がり、これで対戦成績を3勝3敗のイーブンとした。

第1セットはワウリンカのサービスゲームからスタート。第3ゲームで先にモンフィスがブレークに成功すると、ワウリンカにその後もチャンスを与えずに第1セットを6-3で先取した。

続く第2セットではワウリンカに第1ゲームから攻め立てられた。モンフィスは4本のブレークポイントをしのいだが、粘るワウリンカにブレークを許してしまう。さらに第3ゲームでもブレークを喫し、ゲームカウント0-3とされたモンフィスは、第4、第6ゲームでブレークポイントを握るも、ワウリンカにしのがれてしまう。そして第7ゲームもデュースの末にブレークを喫し、1-6で第2セットを落とした。

そして迎えた第3セットで先にブレークしたのはモンフィス。第3ゲームでブレークに成功すると、そこからワウリンカにブレークポイントを与えることなくサービスゲームをキープしていく。そして第7ゲームで再びブレークに成功してリードを広げると、第8ゲームがモンフィスのサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップに。最後はワウリンカのネットに出たボレーがアウトになり、モンフィスが6-2で第3セットを奪って優勝を決めた。

試合後に行われたセレモニーでワウリンカは「決勝での敗戦はとても辛いけど、相手は良い友だちのガエル。ガエル、チームのみなさん、おめでとう」と勝利したモンフィスを称えた。また手術を終えてから初めての決勝を迎えたことについては「とても特別な想いがあります。チームのみんなに感謝したい。そして今年はチーム一丸となって、もっとたくさんのタイトルを取りたいです」と語った。

続いてモンフィスが「スタン、僕とは兄弟のようだね。最近は練習する機会はあまりないけれど、良い試合をこれから作っていこう」とワウリンカに語りかけた。そして「今シーズン、素晴らしいスタートが切れました。今年はもっと勝ちたいです」と喜びを伝えた。

セレモニーの前には笑顔で会話を交わしていたモンフィスとワウリンカ。非常に仲の良い様子を見せてくれた2人だが、試合も非常に見応えのあるものとなった。ベテラン2人のこれからの活躍にも期待したい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は優勝したモンフィス(左)と準優勝のワウリンカ

(Photo by Jan Kok/Soccrates/Getty Images)