マーリンズのイチロー外野手は、史上30人目となるメジャー通算3000安打まで残り6本としている。MLB公式サイトは、メジャー野手最年長の42歳にして打率.345、出塁率.423、チーム2位の8盗塁と活躍を続けている背番号51について、「確実…

マーリンズのイチロー外野手は、史上30人目となるメジャー通算3000安打まで残り6本としている。MLB公式サイトは、メジャー野手最年長の42歳にして打率.345、出塁率.423、チーム2位の8盗塁と活躍を続けている背番号51について、「確実な殿堂入り選手」「球界の歴史における真の偉人の一人」と絶賛。

■イチローは「真の偉人の一人」、日本人への固定概念を「消し去った」

 マーリンズのイチロー外野手は、史上30人目となるメジャー通算3000安打まで残り6本としている。MLB公式サイトは、メジャー野手最年長の42歳にして打率.345、出塁率.423、チーム2位の8盗塁と活躍を続けている背番号51について、「確実な殿堂入り選手」「球界の歴史における真の偉人の一人」と絶賛。日米通算安打でピート・ローズのメジャー歴代最多安打4256本を上回り、その記録の是非が話題になったことについては「無意味な比較」と論争に“終止符”を打っている。

 史上30人目の3000安打に6本と迫るイチローについて、特集では「27歳になるまでメジャーでのキャリアをスターとさせなかった男としては信じられない総計を誇る。42歳の現在もマイアミで復活のシーズンを送っている」と今季の輝きを特筆している。

 さらに、これまでの輝かしい成績も紹介。マリナーズでは、2001年のルーキーシーズンで首位打者に輝き、MVPと新人王をダブル受賞。10年連続でゴールドグラブ賞も受賞したが、個人成績のみならず、メジャー全体へのインパクトも絶大だったという。記事では、2001年にメジャータイ記録のシーズン116勝を挙げたマリナーズ躍進の要因だったと評価するとともに、日本人メジャーリーガーのパイオニアとしても絶賛している。

「日本人選手のステレオタイプを打ち砕いた。日本人は時々、投手としてアメリカで成功するが、野手はメジャーのパワーに耐えきれないだろうというステレオタイプが存在した。イチローはこの固定概念を変えただけではない。消し去ったのだ」

■「疑いなく殿堂入り選手」のイチロー、3000安打到達で更なる高みへ

 全盛期には三振率が10パーセント以下で、メジャー最初の11年間のうち、2011年に37歳シーズンで40盗塁を記録するなど10シーズンで30盗塁以上をマークしたという際立ったスピードも紹介。正確な強肩の持ち主であり、「素晴らしいオールラウンダー」だとしている。

 今年6月には日米通算安打数でピート・ローズの通算4256安打というメジャー歴代最多安打記録を上回ったイチロー。日米通算での“世界記録”については論争が沸き起こったが、 特集では「ピート・ローズを日米通算安打で抜いたことは忘れよう。無意味な比較だ。だが、イチローは疑いなく北米における殿堂入り選手だ」と、すでに引退後の殿堂入りは確約されていると断定。だが、3000本達成でメジャーの歴史の中でも比類なき高みに到達できると指摘する。

「彼は3000安打に近づく以前から殿堂入りにふさわしい存在だった。3000安打自体は偉大な達成だ。それは球界における真の偉人の一人というイチローの立場を更に強化するものになる」

 背番号51は、後世に語り継がれる真の“レジェンド”への道を突き進んでいる。