1月19日から20日の2日間、『FIFA 19』によるeスポーツの世界大会「FIFA Global Series Licensed Qualifier(略称:LQE)」1月大会がロンドンのフルハムで開催された。スイス一部リーグFCバーゼルのeスポーツチームに所属する、アルゼンチン人プレイヤー・ニコラス選手が優勝。今シーズンの主要大会の初優勝を飾り、優勝賞金8,750米ドル(約96万円)を獲得した。


(写真:会場最寄駅は、ロンドン中心部から西南にあるFulham Broadway駅)

ニコラス選手は、FIFAグローバルシリーズ世界大会に毎度出場することでお馴染みの有名選手。クリエイティブな攻撃センスに定評があり、日本にもファンを公言する人がいる。昨年のFIFA最高峰のeスポーツ大会「FIFA eWorld Cup 2018」は5位。今シーズンも「FUT Champions Cup December」で準優勝するなど、好調を維持している。


(写真:駅直結のビルにある、映画館内の一部に専用スタジオが設営された)

2019年最初のFIFA公式大会となったLQE1月ロンドン大会、ニコラス選手は優勝候補として期待通りの活躍を見せた。予選ラウンドを順当に突破すると、決勝トーナメント1回戦で英プレミアリーグ・ウルヴァーハンプトン所属のブラジル人プレイヤー・フラヴィオ選手に5対4で競り勝つ。

勢いに乗ったニコラス選手は、準決勝・決勝と、それぞれトルコ人選手とオランダ人選手に勝利し、PlayStation4部門で優勝を果たした。


(写真:対戦台の背後のディスプレイに、プレイヤー写真が演出として表示されていた)

Xbox One部門優勝者との最終決勝戦は、アーセナルのメスト・エジルが設立したeスポーツチーム「The M10」に所属するブラジル人プレイヤー・レゼンデ選手と対戦。序盤こそ先制点を許したが、冷静に試合のペースを握り直したニコラス選手が、2試合合計得点を5対2とし、見事にLQE大会1月のグランドチャンピオンに輝いた。

また同選手は、大会優勝賞金として8,750米ドル(約96万円)と、FIFAグローバルシリーズにおける優勝配点として850ポイント(※)を獲得した。

※関連リンク:【翻訳記事】FIFAとEA社が「FIFA eWorld Cup 2019」の出場権を懸けたFIFA 19 Global Seriesの詳細を発表 https://efootball.jp/2018/11/03/road_to_eworldcup2019/

試合後、ニコラス選手は「ようやくクロスプラットフォーム形式の決勝で勝つことができました。とても嬉しいです。決勝戦の序盤は少し緩い試合をしてしまいましたが、徐々に良いプレイができるようになりました。皆さんからの応援に感謝します。素晴らしいサポートをもらっています」と優勝の喜びを語った。


(写真:優勝決定後、大会配信番組のインタビューに答えるニコラス選手)


(写真:VTRで直前の最終決勝戦の模様を振り返るニコラス選手<左>)

なお、日本からはPlayStation4部門でナスリ選手(同大会の登録名はWeb)が出場。大会公式ホームページで「ダークホース」として特集されるなど、欧州チーム所属選手が大多数の中でも存在感を発揮していたが、惜しくも予選ラウンドで敗退している。

■大会レギュレーション

LOE1月ロンドン大会は、PlayStation4部門とXbox One部門に16名ずつ計32選手が出場した。予選ラウンドは「スイス方式」(※)で行われ、両部門の上位8選手が決勝トーナメントへ進出。そして、各部門の優勝者が「クロスプラットフォーム」方式の最終決勝戦へと進む。同方式は、PlayStation4とXbox Oneの両プラットフォームで順番に対戦し、合計得点によって勝敗を争う。

※スイス方式
スイス方式とは、予め決められた規則に沿って、できる限り同程度の力量を持つ競技者同士が複数回の対戦を行うことで勝者を決めるトーナメント方式のこと。

総当たり戦のように他のすべての競技者と試合をするわけではないため、総当たり戦と比べて試合数が大幅に削減される。同じ相手と二度以上対戦することは無い。指定の試合数の終了後に、最も多くの勝ち点を集めた競技者が勝者となる。1895年にスイスのチューリッヒで行われたチェスの大会で初めてこの方式が使われたことから、スイス方式と名付けられている。

(取材●Akira Kurosawa)
(編集●VAMOLA eFootball News編集部)