2018年7月20日、日本初のeスポーツの中のサッカージャンル専門メディアとして、VAMOLA eFootball News(以下、VAMOLA)が創刊した。編集長に就任したのは、元よしもと芸人であり、eフットボール黎明期より「サッカーゲー…
2018年7月20日、日本初のeスポーツの中のサッカージャンル専門メディアとして、VAMOLA eFootball News(以下、VAMOLA)が創刊した。編集長に就任したのは、元よしもと芸人であり、eフットボール黎明期より「サッカーゲームを仕事にしてみないか」と、Youtubeのサッカーゲーム実況を通じて視聴者にメッセージを投げかけ続けてきた「ちゃまくん」(以下、ちゃま氏)だ。現在、彼のYoutubeチャンネルの登録者数は、61,968 人(7月18日現在)とサッカーゲーム実況で日本一の数(※1)を誇る。
※1 Pro Evolution Soccer(日本語タイトル:ウイニングイレブン)のサッカーゲーム実況としては、世界一の視聴者数(当編集部調べ)でもある。
(写真:ちゃま氏 日本で初めてのウイニングイレブンのプロプレイヤー)
VAMOLAは、副編集長の大久保(株式会社Naked Media代表取締役)が「サッカーゲームを仕事にして世界で戦う人材の育成、輩出」を個人的なライフミッションとして2018年春にスタートしたプロジェクトだ。リアルフットボールで言うところの、中田英寿のようなパイオニアを生み出し、彼に続く選手たちをサポートしていくことで業界の底上げを考えていたところに、まさに現在進行系で同活動を行っている、ちゃま氏が合流した。eフットボール選手へのインタビュー連載第1回目は、ちゃま氏の編集長就任にあたり、今まで行ってきた活動経緯を聞いた。
(写真撮影協力:Time Out Cafe 恵比寿)
お笑いの動画を撮るはずが、ウイイレ動画に
18歳でよしもとの養成所に入って1年通ってデビューして、そこから10年やりました。メインは渋谷のシアターDという劇場と、∞(無限大)ホール。2013年、最初によしもとがYoutubeでなにかやりたいという話が社内に出て、その時にコンビを解消していて何もしてなかったんです。なかなかLIVEにも出れていない状況のときから、Ustreamでネット配信していたり、またミュージシャンのまつきあゆむさん(※2)が、自分で(音源を)全部ネットで売っちゃって、お金が直接自分に入ってくるようなことをしていて、とても影響を受けていました。
そういうアンテナを持っていたから、会社から詳しいと思われていて「お前、なにかやれ」と。動画も最初はお笑いで、週1で作家がついて、カメラマンもついて、配信する人もいてしっかり撮っていこうとなったんですが、視聴者を離さないためには仮にクオリティが低くなっても、基本的に毎日投稿しないとダメだなと気付きました。だけど、Youtubeでどういう動画が良いというのが当時は全然定まってなくて、それこそHIKAKINさんがちょっと有名くらいの時期で。
そこで、会社から週1はみんなで考えたものを撮って、それ以外は「家で毎日何か上げられるものをやってくれ」と言われ、そのときにウイイレが好きで自宅でよくやっていたので、それをとりあえずアップしたのが最初なんです。なので、当初はサッカーゲーム実況ありきでは全く無かったんですよね。
※2 まつきあゆむ、は日本のシンガーソングライター。既存のレコード会社やこれまでの音楽流通を一切通さずにweb上のみで本人が直接販売。楽曲の著作権も本人が管理している。
15分の試合動画の背後には5、6時間のネタ探しのゲームプレイ
2013年当初は、1日多くて10人。再生数も二桁いったら嬉しいくらいでした。そもそも、よしもとが会社として取り組んでいたものではなく、ある社員さんが「とりあえずやってみよう」とした企画だったので、撮影、編集、告知なども最初から全部ひとりでやっていました。
編集ソフトはファイナルカットプロを使っています。オープニングとエンディングの型ができているので、毎日同じ動画を撮ってはデータの頭と後ろだけ切って、そこにハマるようにしています。試合自体の撮影時間は1試合分の15分なんです。その後、30分で編集して、合計1時間で1本の動画を作っています。そういう意味でだいぶ効率よく作れていますが、ただ、動画1本を撮るのに、1日5、6時間のゲームプレイのネタ探しの時間が実は裏ではかかっています。今、ウイイレの実況動画を本格的にアップし始めて約5年なので、今回のロシアW杯で2回目のW杯になったところです。
【選手INTERVIEW#01-2】ちゃまくん「君もサカゲーでご飯を食べてみないか」(第2回) https://efootball.jp/2018/07/26/interview_chama_2/ に続く。次回は具体的にサッカーゲームを仕事にするために実践してきたことをお話します。
(インタビュー・文:VAMOLA eFootball News編集部)