日本学生氷上選手権(以下、インカレ)が栃木県日光市で開幕し、初日の男子は500メートル、1500メートル、1万メートルが行われた。各種目15位以上に与えられるポイント合計で争われる大学対抗の部門総合順位で4位につけ、幸先のいい滑り出しとなっ…

日本学生氷上選手権(以下、インカレ)が栃木県日光市で開幕し、初日の男子は500メートル、1500メートル、1万メートルが行われた。各種目15位以上に与えられるポイント合計で争われる大学対抗の部門総合順位で4位につけ、幸先のいい滑り出しとなった。

◆1・5~7 第91回日本学生氷上選手権(星野・石幡記念日光霧降スケートセンター)

500メートルでは、今年度不調に苦しんでいた向山恭平(政経1=白樺学園)が11位に食い込み、1500メートルでは山口知己(政経1=盛岡三)が8位入賞。また、1万メートルでは、山本大史(政経2=八戸西)が4位、今井祐介(政経3=市立長野)が9位と2人が1桁順位を獲得した。

下級生の活躍が目立つ中、上級生も意地を見せた。1万メートルに出場した今井は、昨年のインカレ不出場の悔しさを跳ね返す滑りで9位となった。昨年度から不調に苦しみ、今シーズンが始まっても結果を残せていなかったが「インカレは自分だけのレースではないため、みっともないことはできない」と気持ちを切り替えた。インカレ出場が決まってからの合宿では「考えて直すところを意識して」滑ることに着手。小林耕大主将(政経4=佐久長聖)から付きっきりの指導を受け、確かな実力を身に付けた。レースでは前半からリズム良くラップを刻み、後半でもしっかりと粘りを見せ14分48秒07でフィニッシュ。チームのために臨んだ大一番。「少しは恩返しができた」と、感謝の気持ちを結果で示した。

2日目の男子は1000メートルと5000メートルが行われる。カギを握るのはエース・山本だ。1万メートルでは悔しい4位に終わったが「5000メートルでは名誉挽回する」と、意気込みは十分。1日目の課題を修正し、1つでも上の順位を取りに行く。

[織田有衣子]

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試合後のコメント

今井

――今日のレースを振り返っていかがでしたか。

「今シーズンは調子が良くない中、インカレ前合宿から考えて練習ができました。今シーズンの出来にしては結構やれた方ではないかと思います」

――どんなことを考えて直してきましたか。

 「ずっと言われていたことは直線の溜めがなく、ただ足で蹴ってるだけだから、溜めを作るために片足にしっかり乗って、意識して溜めを作るということです」

――気持ちの入ったレースに見えました。

 「自分だけのレースではないのでみっともないレースもできないですし、キャプテンたちがずっと付きっ切りで教えてくれていたので、それに少しは恩返しができたかなと思います」

山本

――今日のレースはいかがでしたか。

 「本当にダメなレースでした。体のコンディションが良くなかったこともありますし、だんだん1万メートルに体が持たなくなってきていますね。短距離を速く滑れるようになってきた代わりに、1万が滑れなくなっています」

――明日の5000メートルに向けて意気込みをお願いします。

 「今日は不甲斐ない結果だったので、名誉挽回できるように精一杯頑張ります。目標タイムは天候や、リンクコンディションによりますが、遅くとも貴裕先輩(伊藤・日大)の+6秒以内には収めたいです」