マクリンとファジーカスがゴール下を制圧

12月29日、川崎ブレイブサンダースが本拠地でシーホース三河と対戦。前日、大量106失点と崩壊した守備を立て直し、攻撃でもニック・ファジーカスとバーノン・マクリンの2人で計52得点31リバウンドとゴール下を制圧。さらに青木保憲の11得点と若手の奮闘もあり、序盤から大量リードを奪う危なげない展開で93-67と圧勝した。

第1クォーター、川崎はファジーカス、マクリンの2人で計20得点と、インサイドアタックにより高確率でシュートを決めていくことで25-17と試合の主導権を握る。しかし、第2クォーターに入ると、シェーン・エドワーズが約3分半のプレーで3ファウルとなりベンチに下げざるを得なくなる。この結果、三河のジェームズ・サザランド、ケネディ・ミークス、桜木ジェイアールの実質オン・ザ・コート3に対し、川崎はオン・ザ・コート2、もしくは1で対応することに。

高さのミスマッチを突かれることが予想されたが、ここでサザランドと対峙した長谷川技、林翔太郎といった日本人フォワードが粘りの守備で奮闘。川崎の北卓也ヘッドコーチが「サザランドに19点を取られましたけど、タフショットを打たせていたので長谷川と林は良いディフェンスをしてくれました」と、この踏ん張りを称えた。

そこから川崎は篠山竜青のドライブなど機動力を生かしたアーリーオフェンスで点を挙げ、さらにリードを広げ46−32で前半を終える。

青木保憲「自分が何で一番貢献できるのか」

そして第3クォーター、反撃のきっかけをつかみたい三河だったが、「金丸(晃輔)選手は、アキレス腱に違和感があり、後半は出しませんでした。JRも体調があまり良くないので無理できない。いつもと違うリズムで苦しかったです」と鈴木貴美一ヘッドコーチが試合後に明かすように苦しいメンバー構成に。一方、川崎は篠山が3つ目のファウルを喫したことでベンチに下がる嫌な流れだったが、代わって出場した青木が3ポイントシュートを連続で沈める。

「今、チームに自分が何で一番貢献できるのかを考えると、ディフェンスでハッスルすること」と守備重視の青木が、オフェンスでも大きなインパクトを与えることで川崎は優位をしっかり維持できた。その結果、第3クォーター終了時で70-43と大差をつけた川崎が、そのまま余裕の勝利で2018年最後の試合を終えた。

試合の明暗を分けたのはディフェンスであり、それは両指揮官のコメントが端的に示している。川崎の北ヘッドコーチは、「年内ホーム最終戦を勝利で飾れて良かったです。昨日、106失点を喫しているというところで、一人ひとりディフェンスのマインドをしっかり持ちましょうと試合に臨みました。それを選手がしっかり表現してくれたと思います」と守備の勝利を強調。

実際、川崎は三河に計20のオフェンスリバウンドを取られながらも、セカンドチャンスの得点では15-19とほぼ互角。最後まであきらめない粘りのディフェンスが光った。

一方、三河の鈴木ヘッドコーチは「最初から川崎さんのシュートタッチが良かったです。さらにゴール下のディフェンスでファウルをとられ、激しく当たりに行けなかった。それでどんどんアーリーオフェンスで攻められて守備が機能しませんでした」と総括している。

これで両チームとも年内のゲームは終了。とはいえ、年明け早々にはともに天皇杯のファイナルラウンドが控えており、この2試合で得た収穫と課題をどうチームの成長に繋げていくのか。どちらのヘッドコーチもあまりリラックスすることはできない年の瀬となりそうだ。