悪い流れを払拭した今シーズン初起用のバンバ

川崎ブレイブサンダースと名古屋ダイヤモンドドルフィンズの第2戦。前日の第1戦と同様に白熱した展開となったが、マーキース・カミングスのファウルアウトを機にインサイドを攻め立てた川崎が延長戦を制し、前日の雪辱を果たした。

川崎はスロースターターの悪癖を露呈し、連続ターンオーバーから失点を重ね、開始3分で0-7とリードを許した。出場停止明けのニック・ファジーカスが5本のシュートをすべてミスするなど流れに乗れない。それでも第2クォーターに入ると、シュートタッチを修正したファジーカスが10得点を挙げるも、クレイグ・ブラッキンズに3本すべての3ポイントシュートを決められ14得点を許すなど、ディフェンスがソフトになり、37-44とビハインドを背負い前半を終えた。

後半に入り、カミングスのランニングプレーを止められず、ターンオーバーから中東泰斗にダンクを許すなど、川崎は流れに乗れない。残り5分21秒には、安藤周人にトランジションから3ポイントシュートを許し、この日最大となる12点のビハインドを背負った。

だが、ここで悪い流れを断ち切ったのは、今シーズン初登録されたジュフ・バンバだった。中東のダンク、レイアップを2本続けてブロックして失点を防ぎ、チームにディフェンスの意識を注入。するとオフェンスも活性化し、藤井祐眞と篠山竜青の3ポイントシュートなどで猛追した。そして、川崎のラストポゼッションにファジーカスのシュートのこぼれ球をバンバがプットバンクで押し込み、63-63の同点に追いついて第3クォーターを終えた。

川崎の北卓也ヘッドコーチも試合後、「重い雰囲気のところを彼のブロック2本で流れを持ってきてくれた」とバンバの働きを称賛した。

弱点を確実に突いた川崎が接戦をモノに

同点で迎えた最終クォーター、カミングス中心のオフェンスを止められず、2ポゼッション差を追いかける展開が続いたが、残り4分にマクリンのバスケット・カウントが決まり同点に追い付く。迎えた残り1分3秒の場面、マクリンのティップで川崎が1点をリードした。

直後のディフェンスで藤井がスティールに成功するも、篠山が痛恨のダブルドリブルでポゼッションを渡してしまう。そして残り9秒、カミングスのフリースローで追い付かれ、84-84で試合は延長に突入した。

その後も拮抗した展開が続いたが、残り3分12秒、チームハイの26得点を記録し名古屋Dを牽引してきたカミングスがファウルアウトになったことで均衡が崩れる。弱体化したインサイドを突き、確実にファジーカスが加点し川崎がリードを広げる。名古屋Dも安藤の3ポイントシュートなどで追いすがるも、大黒柱の不在が響きファジーカスを止められない。ファジーカスは延長だけで11得点の荒稼ぎ。こうして川崎が苦しみながらも101-91で勝利を手にした。

梶山コーチ「こういう経験は財産になります」

勝利した北コーチは「バンバがチームにエナジーを与えてくれた」と、初起用のバンバのプレーを勝因に挙げるとともに、「昨日今日と白熱したゲームをお見せできて良かった」と総括。

それでも「ゲームプランでトランジションディフェンスを重視しましたが、スプリントバックしていなかった」と、試合中に声を張り上げ、ディフェンスに戻る仕草を何度もしていた姿があり、ディフェンス面に課題を残したようだ。

一方、敗れた名古屋Dの梶山信吾ヘッドコーチは「僕たちの良いところもたくさん出たと思いますが、はっきり言って悔しい」と悔しさをにじませた。

そして、「向こうは篠山選手、藤井選手、ニック選手、この3人が大事なところで得点していた。勝ち方を知っている」と経験値の差が出たことを敗因に挙げた。それでも「ウチのチームは若いのでこういう経験は財産になります。だからこの負けを無駄にしてはいけない」と前を向いた。