2018年の新人選手は投手と野手で25人ずつ、計50選手が一軍デビューを飾った。今年のドラフト会議を迎える前に、18年ルーキーの活躍を振り返ってみたい。

【写真提供:共同通信社】

 

■チームに欠かせない存在となった2人のルーキー

 セ・リーグでは、16年の今永昇太、17年の濱口遥大に続き、今年もDeNAのドラフト1位左腕が存在感を示した。東克樹(立命館大)は開幕ローテーション入りを勝ち取ると、巧みな投球術で打者を制圧。チームで唯一、規定投球回をクリアし、防御率2.45(リーグ2位)、11勝(同4位タイ)の好成績で、新人王の最有力候補となっている。
 パ・リーグで一軍定着を果たしたのはロッテ・藤岡裕大(トヨタ自動車)だ。2番・遊撃で開幕スタメンに抜てきされると、いきなり楽天のエース・則本昂大から3安打を放つ鮮烈なデビュー。その後、バットではプロの壁に苦しみながらも、安定感のある守備力でレギュラーの座を守り、全試合に出場した。

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■マッチした社会人出身選手、苦戦した大卒ルーキー

 17年ドラフトでは、社会人出身選手の指名が23人で、前年の17人から増加。特に野手は13名と、16年の4名から激増した。その野手では前述した藤岡のほかにも、オリックス・福田周平(NTT東日本)、DeNA・神里和毅(日本生命)、巨人の田中俊太(日立製作所)と大城卓三(NTT西日本)が80試合以上に出場。それぞれのポジションでレギュラー争いを演じた。
 そして投手も“即戦力”としてチームに貢献した。中日・鈴木博志(ヤマハ)は救援で53試合に登板し、一時はクローザーも経験。日本ハム・西村天裕(NTT東日本)、ヤクルト・大下佑馬(三菱重工広島)もブルペン陣を支えた。先発で輝いたのはオリックス・田嶋大樹(JR東日本)で、6月までに6勝をマーク。その後は故障に泣いて7月以降の登板がなかったのは残念だが、能力の高さを存分に見せつけた。
 一方、大卒ルーキーに目を向けると、投手では西武・齊藤大将(明治大)、楽天・近藤弘樹(岡山商科大)、巨人・鍬原拓也(中央大)、阪神の馬場皐輔(仙台大)と高橋遥人(亜細亜大)といったドラフト上位入団の選手が1ケタの先発登板にとどまり、東に続く活躍は見せられなかった。その中で躍動したのは、ソフトバンクの2投手だろう。ドラフト2位のサブマリン・高橋礼(専修大)は主に救援で結果を残すと、育成4位指名の大竹耕太郎(早稲田大)は7月末に支配下登録を勝ち取り、後半戦に3勝を挙げた。
 野手ではDeNA・楠本泰史(東北福祉大)や楽天・山崎剛(国学院大)らが一軍の舞台に立ったが、投打ともに社会人出身選手に押され気味のシーズンだったことは否めない。これからの巻き返しに期待がかかるところだ。

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■未来を嘱望される高卒の選手たち

 高卒の選手では、7球団競合の末に日本ハムに入団した清宮幸太郎(早稲田実高)がシーズンでも話題をさらった。ドラフト制後で新記録となるデビュー戦からの7試合連続安打を放つと、本塁打も出場53試合で7本をマーク。ヤクルト・村上宗隆(九州学院高)、ロッテ・安田尚憲(履正社高)もプロ初本塁打を放ち、未来のスラッガーたちが第一歩を力強く踏み出している。さらに、楽天・西巻賢二(仙台育英高)が25試合に出場し、オリックス・西浦颯大(明徳義塾高)もプロ初安打を記録するなど、野手の躍動が目立った。
 投手では、日本ハム・北浦竜次(白鴎大足利高)、中日の石川翔(青藍泰斗高)清水達也(花咲徳栄高)山本拓実(市西宮高)が一軍のマウンドを経験。来季も「清宮世代」の動向に注目が集まる。

 今年は10月25日に行われるドラフト会議。指名を待つ逸材たちがどのチームに入団し、1年目からどのような活躍を見せてくれるのだろうか。今から楽しみに待ちたい。

※データはすべて2018年10月17日終了時点

TBSテレビ「プロ野球ドラフト会議」の番組公式サイト
http://www.tbs.co.jp/baseball-draft/