10月20日、東京六大学野球秋季リーグ第7週1日目が行われ、第1試合は明大が延長11回の末、3対1で競り勝ち先勝した。

打撃好調の要因を「試合の中で修正ができている」と話す渡辺が要所で安打を放ち勝利に貢献した


2安打がともに得点に繋がった渡辺佳明内野手(4年・横浜)は「チームが勝てて良かったです」と何度も口にした。「秋に強い」と言われてきた明大だったが、今季の勝ち点は東大から1分けを挟み挙げた1つのみで、悔しい思いを背負って最終カードに臨んだ。そしてこの日、善波達也監督は先発野手全員に4年生を起用しただけに「意地を見せることができました」と引き締まった表情で振り返った。 

 試合は序盤から明大・森下暢仁投手(3年・大分商)と中川颯投手(2年・桐光学園)の投手戦となったが、均衡が破れたのは4回。明大が死球と渡辺のライト前安打でチャンスを広げると、越智達矢外野手(4年・丹原)の併殺崩れの間に1点を先制し、このリードを森下が8回まで無失点で守って最終回へ。
 しかし森下は先頭の代打・松崎健造外野手(4年・横浜)に二塁打を打たれると犠打と犠飛で同点に追いつかれてしまい試合は延長戦へ。

 その緊迫した展開で攻守に存在感を放ったのが渡辺だ。延長11回表に添田真海外野手(3年・作新学院)と逢澤崚介外野手(4年・関西)の連打でチャンスを作ると、代打・陶山勇軌外野手(1年・常総学院)の犠飛で勝ち越し。さらに渡辺が「(二塁走者の)崚介が走ったのが見えたので」と、三塁手がベースに入り広くなった三遊間に狙いすまして打球を抜いていき、逢澤が生還するダメ押しのタイムリーとなった。
 さらにその裏の遊撃守備では詰まった当たりのゴロに対して、積極的に前に出て捕球すると素早く送球。一塁で打者走者を間一髪アウトにする好プレーを見せ、試合も3対1で競り勝った。これには善波監督も「佳明は良い野球をしていますよね。最後の守備も成長を感じるプレーでした」と目を細めた。
明日勝てば大学最後の公式戦になるため、渡辺は「1年生から出させてもらって、かなり愛着のあるユニフォーム。最後に悔いなくやりたいです」と完全燃焼を誓った。

11回完投勝利にも「完封で勝たなければいけなかった試合」と、善波監督と森下は口を揃えた


◎明治大vs立教大1回戦
明大 00010000002=3
立大 00000000100=1
(延長11回)
【明】○森下暢−氷見、西野
【立】中川、●手塚、江口−藤野

文・写真=高木遊