楽天―西武24  10回、勝ち越しソロを放ち、ベンチでタッチを交わす西武・中村(右端)=楽天生命パーク【写真提供:共同通信社】 埼玉西武の中村剛也が、24日の東北楽天戦で延長戦に終止符を打つソロホームランを放った。 7月以降、好調な打撃を…

楽天―西武24  10回、勝ち越しソロを放ち、ベンチでタッチを交わす西武・中村(右端)=楽天生命パーク【写真提供:共同通信社】


 埼玉西武の中村剛也が、24日の東北楽天戦で延長戦に終止符を打つソロホームランを放った。

 7月以降、好調な打撃を維持している中村。8月には12本塁打とアーチを量産し、9月も昨日までの月間打率が.357をマークし、10年ぶりの優勝へ快進撃を続けるチームの打線を支えている。この日は「6番・サード」でスタメン出場。試合の序盤から中盤にかけてはヒットがでず、6回の第3打席を終えた時点で2三振と精細を欠いていた。この嫌な流れは守備にも影響し、7回裏の守備でセカンドへ悪送球をするミスが出てしまう。しかもこの送球エラーがきっかけで1点を奪われ、3対3の同点となり試合は延長戦に突入。そして迎えた10回表、2死ランナーなしで中村に打席が回ってきた。

 8回の第4打席で内野安打を放ち、自身の悪い流れを断ち切った中村は、1ボール1ストライクからの3球目の甘く入ったチェンジアップを逃さずフルスイング。大きな放物線を描いた打球は、レフトスタンド前列へ飛び込む第27号ソロとなった。これが決勝点をなり、チームは連勝を今季最多の9に伸ばした。

 ヒーロインタビューで中村は「なんとか打ちたいなと思ったので、打ててよかったですね」と、汚名返上となる一発を振り返った。この日の勝利で優勝へのマジックは6に。しかし、チームを代表する長距離砲は「目の前の1試合を集中して戦って勝てるよう努力したい」と次なる戦いへと気を引き締めた。