ATP公式サイトによれば、ナダルは試合後に「非常にタフな状況を切り抜けられて嬉しい」と語った。現地の8月31日、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)大会5日目。男子シングルス3回戦でラファエル・ナダ…

ATP公式サイトによれば、ナダルは試合後に「非常にタフな状況を切り抜けられて嬉しい」と語った。

現地の8月31日、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)大会5日目。男子シングルス3回戦でラファエル・ナダル(スペイン)が第27シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)と対戦。5-7、7-5、7-6(7)、7-6(3) で苦戦するもナダルが勝利した。

試合序盤、ナダルは膝の不調もあってかハチャノフに押される。第3・4セットもタイブレークにもつれ込んだが王者としての粘り強さと勝負強さを見せ、見事逆転した。

ナダルは「僕個人にとっては、もちろん体力を消耗する試合だった。精神的にもきつい試合だった。僕らが毎日練習しているのはこのためだ。すごい雰囲気の中、素晴らしい観客の前でこうした試合をするためだ」と語る。

また、ナダルは「彼は常に進化している」とハチャノフについて語る。続けて「彼は若い。すべてを持っている。素晴らしい選手だ。テニスプレーヤーとしての今後のキャリアで、多くの試合に勝つに違いない。彼には優れた点がたくさんある。素晴らしい未来が開けている」と褒め称えた。

一方、敗れたハチャノフは「ラファはさすが。だから彼は世界一なんだ。すごいファイターだ」と話す。

そして、ハチャノフは「持てるものは出し尽くした」、「みんなにも伝わったと思う。今日、最後まで諦めずにいい試合ができたことを誇りに思う。ほんの数ポイント違えば、どっちに転んでもおかしくなかった」と話し、続けて「僕は自分のパフォーマンスには満足している。この調子でいければと思う」と前向きなコメントを残した。

また大会公式サイトによれば、アメリカのESPNで解説を務めた、ジョン・マッケンロー(アメリカ)は「テニス選手であることが誇りに思える」ような試合であり、ハチャノフは敗れはしたものの「人生最高の試合をした」と語った。

共に全力で戦い、素晴らしい対戦を見せてくれた両者に惜しみない拍手を送りたい。(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」でのナダル

(Photo by Chaz Niell/Icon Sportswire via Getty Images)