「あ、どうもぉ。よろしくお願いいたします。」 KONAMI本社のインタビュー室にふわりと登場したのは、m.o.m.o 選手。 プロダクション人力舎に所属する「美女と野獣」のツッコミ担当を務める嶋崎幹、いわばe-athlete芸人である。お…
「あ、どうもぉ。よろしくお願いいたします。」
KONAMI本社のインタビュー室にふわりと登場したのは、m.o.m.o 選手。 プロダクション人力舎に所属する「美女と野獣」のツッコミ担当を務める嶋崎幹、いわばe-athlete芸人である。おもむろに口を開いた彼は、大勢のメディア関係者を前に、やや遠慮した面持ちでこんな一言を放った。
「なんか僕、1人だけ毛色が違う気がしていて・・」
なるほど。
確かに、e-athleteの取材に芸人というのは、見る人によっては毛色が違うと感じるのかもしれない。
しかし、m.o.m.o 選手はプロテストに出場した全選手と同じスタートラインに立ち、オンライン予選を実力で勝ち抜いてきた本物のe-athleteである。インタビューが始まると、「パワプロ」 への愛と相まって、持ち前の芸人魂が項を奏してかマシンガントークが鳴り止まない。
言葉の一つひとつから9月1日の「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ(※)プロテスト東日本選考会」に向け、緊張よりもワクワクしている様子が手に取るように伝わってくる。長身でイケメンの風貌からは想像できないほど、強靭なメンタルを持ち合わせているe-athleteのようだ。
スポブルでは、このeスポーツリーグの選手たちを「e-athlete(イーアスリート)」と名づけて、そのプロフェッショナルなeスポーツへの取り組みを追いかけている。
さて、この記事を掲載している8月29日(水)時点、「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」のプロテストは、すでに西日本選考会を終えており、残すは9月1日(土)開催の東日本選考会となるが、数多くのe-athleteがひしめく激戦をm.o.m.o選手は、どう戦い抜くのだろう。
「下克上を目指している」
そう話すe-athlete、m.o.m.o選手。彼の右手には、パワーストーンがジャラジャラと身についてる。魔除け効果をもたらすタイガーアイまで装備されているのだ。
「あ、これなんですけど。芸人として事務所を決めるときに占い師さんから勧めるられたもので。」
戦術にはこだわらず、持ち前のメンタルと根性でプロテストの大舞台を駆け上がるという。
自宅で「パワプロ」をプレイ中のエピソードに、つい熱くなり大声が出た結果、隣人からクレームが届いた経験があるという。「パワプロ」に没頭する姿は、テクニカルというよりも、フィジカルを重視。
「芸人初のe-athlete、二足の草鞋を履くことを目指します。」
eBASEBALLにおいて、フィジカル重視は凶と出るか?吉と出るのか?
オフライン選考会を突破すれば、eドラフト会議での指名候補選手となり、いよいよ「プロ野球eスポーツ選手」への道が現実味を帯びてくる。来るべき時に向け淡々と語る勝負師は、「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ プロテスト東日本選考会」の台風の目となるかもしれない。
取材・文/スポーツブル編集部
写真協力/ Ryota
※「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」は、2018年秋に開幕の時を迎えるプロ野球史上初のeスポーツリーグ。無料スポーツアプリ「スポーツブル」では(注目大会やeBASEBALL最新情報など)スポブル独自の視点で記事化し、eBASEBALLニュースを配信中だ。
※先日の記者会見で話題を集めた「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」とは、KONAMI野球コンテンツ(『実況パワフルプロ野球 チャンピオンシップ2018』『実況パワフルプロ野球2018』)を競技タイトルに使用し、NPB(一般社団法人日本野球機構)と共同で開催する本格プロ野球eスポーツリーグのこと。
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