「スタート地点に立つために、自分の全てを駆使して戦いたいと思います。」 そう語るのは、四国生まれのe-athlete さんらいく選手。 NPBとコナミの共催による史上初のプロ野球eスポーツリーグ「eBASEBALL パワプロ・プロ…
「スタート地点に立つために、自分の全てを駆使して戦いたいと思います。」
そう語るのは、四国生まれのe-athlete さんらいく選手。
NPBとコナミの共催による史上初のプロ野球eスポーツリーグ「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」にエントリーすると、プロテスト西日本オンライン予選を1位で通過。上位者だけが進出できるプロテスト西日本選考会(2018年8月26日開催)の出場権をつかみ取り、虎視眈眈と鍛錬を続ける若干22歳のe-athleteだ。
スポブルでは、eスポーツ選手たちを「e-athlete(イーアスリート)」と名づけて、そのプロフェッショナルなeスポーツへの取り組みを追いかけている。
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2002年、6歳の時に両親に買ってもらった「パワプロ 9決定版」が、さんらいく選手の原点。パワプロとの出逢いが、一気に彼のe-athlete本能を刺激し、気づいた時には、仲間うちでも上位に入る腕前に成長していたという。
そんな彼のストロングポイントは、「リズム感」。
たしかに野球には、ピッチングリズムという言葉があり、テンポの良い投球はチームに流れを引き寄せることができるし、バッター視点でもピッチャーの投球モーションとリズムが合えばヒットが出やすくなる。「これはパワプロにおいても、同じくあてはまることだ」とさんらいく選手は考えており、日々コナミアミューズメントのアーケード音楽ゲーム(BeatStream,REFLEC BEAT,MÚSECA,beatmania IIDX等)をプレーし、リズム感を研ぎ澄ませている。
「純粋に「パワプロ」をやる時間は1日2,3時間程ですね。」
「自分が「パワプロ」で重視しているリズム感を鍛えるために週2回、1回2時間ほどゲームセンターで音楽ゲームをプレーしています。」
西日本オンライン予選を一位で突破した男が、パワプロだけに特化したトレーニングでは不十分と感じているあたり、eスポーツ競技の奥深さを物語っているのではないだろうか。そして何よりも、楽しむこと。毎日のトレーニングの様子を時折笑顔を交えて楽しそうに話すe-athlete、それが「さんらいく流」なのかもしれない。
笑顔の印象とあいまって、過去の大会成績や経歴も華やかだ。
2017年1月『パワプロフェスティバル2016』決勝大会 ゲームソフト部門準優勝
2017年10月『パワプロチャンピオンシップス2017』福岡大会 パワプロ ゲームソフト部門 ソフトバンクホークス予選優勝
2018年1月『パワプロチャンピオンシップス2017』全国決勝大会 パワプロ ゲームソフト部門出場
8月のプロテスト西日本選考会に向けて、コンディションは上々らしい。
「オンライン大会とオフライン大会でゲーム設定などの環境が大きく変わるので、プロテストに合ったオフライン環境での練習に力を入れています。」
技術にも自信をのぞかせる。
「ナイスピッチ率の高さは、全国トップクラスの平均値をまだ伸ばせると思っています。切り替え打ちのスキルは、外角の流しはもちろんのこと、内角のストレートを詰まらせながら、逆方向外野前に落とすことができます!」
戦術も整っている。そんな彼のハートは、熱い。
座右の銘は「やれば出来る(済美高校学園歌より)」
日々の努力があるからこそ、この言葉を選んでいるのだろう。努力の積み重ねが自分の糧となり、それは裏切ることはない。だからこそ、やれば出来る。
プロテスト西日本選考会でみせる、e-athlete さんらいくのプレーに注目せずにはいられない。
取材・文/ スポーツブル編集部
写真協力/ Ryota
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