かつてエディー・ジョーンズ氏(前 日本代表ヘッドコーチ)は言った。
「ジョージアには世界に輸出できるものが二つある。ワイン(ジョージアが発祥)とプロップだ」

 世界に冠たる強力スクラムを誇るジョージア代表とのテストマッチを翌日に控えた日本代表が22日、豊田スタジアムでキャプテンズランをおこなった。
 これまでイタリア戦の前日練習では身体を動かさなかったが、この日は円陣がほどけた後、SO田村優のリードで、地域ごとにセットプレーからのアタックを確認した。過去2週と違い、今週は水曜日が完全オフ。3週目となるテストマッチに向け、コンディションの調整を最優先させている。

 練習後、取材に応じたLO真壁伸弥は、冒頭「あまりおもしろいことは言えません、きょうは」と、囲んだ記者たちを制した。
 日本代表戦の先発は昨秋のフランス戦以来。代表合宿前のサンウルブズ遠征も、香港からすぐに帰国した組ではなく、その後、オーストラリアに飛んで遅れて合流した組だ。
「今年の出来がよくなかったので、やっとここまで来られた。僕を含めて久しぶりのメンバーが多い。立川(理道)も、山田(章仁)さんも、(試合に出られず)ちょっと悔しい思いをした。ハングリーなところが出れば」

 冒頭のジョーンズ氏の至言にもあるように、ジョージアはどこよりもスクラムに対して思い入れを持つ国。今季、サンウルブズにHOジャバ・ブレグバゼ、PRニコロズ・カティアシヴィリが加入。明日のテストマッチではブレグバゼが先発する。
「実際一緒にやってみて、スクラムに対してのプライドがすごく高い。練習の態度が全然違う。逆にそこを崩せばいける」

 2015年のワールドカップでは、大会直前に対戦。フィジカルでならす相手と渡りあって13-10で勝ったことでチームが自信を深め、南アフリカ戦勝利への布石となった。ジョージアのフィジカルは、日本代表にとっての「ベンチマーク」でもある。

「スクラムとモールが相手の強み。そこを止めれば。スクラムはずらしてくるので、そこは前3(人)で。僕は(LOとして)エンジンの役割をしっかり。選ばれたので、ドライブしていきたい」

 警戒するのは開始20分。
「そこでモメンタム(勢い)をもっていかれたら巻き返しが難しくなる。スタートの20分が大事。自分としては勢いをつけるプレーをしたい」

 リーチ マイケル主将も「今まで試合した中で、いちばんフィジカリティが強いのはジョージア」と警戒する。明日の14時、豊田市は雨の確率100%(キックオフは14時45分)。「向こうのFWは喜ぶでしょう。フィジーで3週間やってるから、暑さにも慣れてる」
 雨中の肉弾戦。明日のブレイブ・ブロッサムズはFWのタフネスが勝利を分ける。(文:森本優子)