フランスで開催中の「ワールドラグビー U20チャンピオンシップ 2018」は17日、大会最終日を迎える。プール最終戦のウェールズに17-18と1点差、ノックアウトステージ初戦のジョージアには22-24と2点差。
 ここまで日本らしい、速く、低く、細部にこだわるラグビーを見せながらも惜敗が続き、11・12位決定戦でアイルランドと対戦することになったU20日本代表。
 チーム最小サイズの岡山仙治主将(天理大)、そしてチーム最年少の山本凱(慶應義塾大)という両FLに象徴される体を張り続けるプレーを80分間続けられるかが、勝てば残留、負ければ降格というサバイバルマッチの鍵を握る。

「僕の中ではチームとしてここがあかんかったというのはない」
 身長167センチというサイズながら、常に体を張り続けるプレーで先頭に立ってきた岡山主将は、惜敗続きのチームパフォーマンスに関して、そうポジティブに捉えている。
「自分たちは1試合、1試合成長するチーム。まだ成長が足りなかっただけ。アイルランド戦で僕たちの目指してきたラグビーが完成して、本当のU20ジャパンのラグビーを見せることができる。楽しみ」
 もちろん、「アイルランド戦は“戦争”」(遠藤哲ヘッドコーチ)というラストバトルでもこれまで以上の勤勉さでチームを勝利に導くつもりだ。
「みんな全力でディフェンスにいくと思うので、そこで外されても僕が全部カバーできるくらいのハードワークをする」

 一方、チーム最小サイズの主将よりも9センチ高いとはいえ、世界では十分小柄かつ18歳と3か月という最年少ながら、桜のジャージーの「6」をつけ続けた山本も、「低く、前に出る」というジャパンらしいディフェンスを体現し続けてきた。
「低くタックル入れば相手は止まる。タックルの数とクォリティを高めていく」(山本)
 ここまで4試合フル出場を続ける岡山主将に対して、山本はジョージア戦では「肉離れしそうな感じ」もあって、後半16分で途中交代。
 そのジョージア戦では残り10分間で10点のリードを守り切れずに悔しい逆転負け。
 ピッチ上でチームを勝利に導けなかった主将にも、最後まで勝利に貢献できなかったティーンエイジャーにも悔いは残る。
「最後の10分、こだわってディフェンスする。声かけもある。しっかり実行して、質の高いディフェンスをする。3列としてターンオーバーする能力だったり、ブレイクダウン、ボールキャリーでも仕事をしたい」(山本)

「勝てないというところは自分に足りない部分があるということ。みんな上がってくれて、抜かれても自分が全部カバーできるくらいまだ走れる」(岡山主将)

 これまで未体験なレベルで異次元の働きを見せるFL陣に象徴されるハードワークで、「アイルランドを圧倒」(岡山主将)する。(文:出村謙知)