<LION卓球ジャパン・オープン荻村杯 北九州大会、2018年6月6日〜10日、北九州市立総合体育館>卓球・ジャパンオープンの大会2日目となった7日、日本女子は6名がシングルスの予選トーナメントに登場し、大藤沙月(オオドウサツキ、ミキハウス…

<LION卓球ジャパン・オープン荻村杯 北九州大会、2018年6月6日〜10日、北九州市立総合体育館>

卓球・ジャパンオープンの大会2日目となった7日、日本女子は6名がシングルスの予選トーナメントに登場し、大藤沙月(オオドウサツキ、ミキハウスJSC)、木原美悠、長崎美柚(ともにJOCエリートアカデミー)、安藤みなみ(専修大学)の4名が8日から始まる決勝トーナメントへの進出を決めた。

特筆すべきは韓国のエース左腕・田志希(韓国・世界ランク25位)を下した安藤みなみの活躍だ。安藤は身長は150cmと小柄な体格ながら、トスを高く投げ上げるフォアサーブからの前陣速攻と、福原愛のようにバックハンドに貼った異質ラバーで球質に変化をつけるプレーが特長だ。

一方の田志希は中国から韓国に帰化した選手で、韓国代表のエース格の一人。5月の世界卓球準決勝の日本対統一コリア戦では1番手で出場し、伊藤美誠と激しい攻防を繰り広げたことが記憶に新しい。(この試合は伊藤美誠が3−0で完勝した。)

安藤はこの田志希に対し、昨年8月のユニバーシアード団体決勝で1−3で敗れていたが、「今回は相手の得意のフォアを振らせないよう左右に揺さぶった。一度負けたから思い切って向かっていくことが出来た。相手が緊張しているのがわかった」と冷静に勝因を語った。

専修大学の4年生である安藤は「大学最後の1年なので学生の試合を全て優勝するつもりで普段練習している。ワールドツアーでは自分が攻撃したボールがいつもより1本多く返ってくる。戻りを早くすることが大事」と自身に言い聞かせるように次戦への意気込みを語った。

卓球ジャパンオープン女子シングルス(2日目)結果

<予選トーナメント2回戦>
木原美悠(JOCエリートアカデミー)4-1ジンニパー(タイ)
12-10/9-11/11-7/11-4/11-5
安藤みなみ(専修大学)4-1李恩惠(韓国)
11-4/11-8/11-3/7-11/11-9
長﨑美柚(JOCエリートアカデミー)4-1黄歆(台湾)
11-8/11-4/9-11/11-7/11-3
田口瑛美子(筑波大)2-4劉恩寵(韓国)
9-11/7-11/11-8/4-11/11-9/8-11

<予選トーナメント3回戦>
小塩遥菜(JOCエリートアカデミー)2-4セーチ(ルーマニア)
4-11/12-10/5-11/6-11/11-7/7-11

大藤沙月(ミキハウスJSC)4-3塩見真希(四天王寺高)
11-2/11-4/8-11/11-13/7-11/11-9/12-10

木原美悠(JOCエリートアカデミー)4-2マテロバー(チェコ)
11-4/2-11/11-4/8-11/11-7/11-9

長﨑美柚(JOCエリートアカデミー)4-2バラージョバー(スロバキア)
11-7/11-7/6-11/11-8/9-11/11-7

安藤みなみ(専修大学)4-3田志希(韓国)
11-3/2-11/11-9/4-11/10-12/17-15/11-4

文:ラリーズ編集部
写真:千葉格/アフロ