「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の大会2日目、第21シードの大坂なおみ(日本/日清食品)が世界ランキング95位(ランキングは2018年5月28日時点)のソフィア・ケネン(アメリカ)と対戦。6-2、7-…

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の大会2日目、第21シードの大坂なおみ(日本/日清食品)が世界ランキング95位(ランキングは2018年5月28日時点)のソフィア・ケネン(アメリカ)と対戦。6-2、7-5で大坂がストレート勝ちし2回戦進出を決めた。試合時間は1時間14分。

第1セットを6-2ですんなり先取した大坂、第2セットはケネンのトイレットブレークを挟んで再開された。大坂は第1セットに引き続き力みのないコントロールショットも繰り出し、巧さを見せ始めていた。しかし第1ゲーム、相手のリターンエースを喫し早々にサービスブレークを許してしまう。

第3ゲームも大坂は2本のリターンエースを受けてピンチを迎えたが、相手がそうなら大坂は2連続サービスエースで応戦しサービスゲームキープ。大坂は試合前のインタビューで「相手は激しく向かってくるだろう。私も激しく戦いたい」と話していたといい、正にその通りの激しい意地のぶつかり合いを見せた。

しかし大坂は1-3で迎えた第5ゲームにも、相手のカウンターショットを受けてケネンにもう一つのサービスブレークを許した。マリア・シャラポワ(ロシア)が「彼女はグレート・ムーバー」と称したケネンの動き。段々とリズムが良くなってきた相手に苦しみ始めたように見えた大坂だった。

ところが、今日の大坂はここからがひと味違う。試合はここから一気に大坂が盛り返すという展開を見せた。2-5で迎えた土壇場の第8ゲームで1ブレークを返すと完全に大坂が息を吹き返した。第10ゲームには0-40からサービスブレークを果たすと、大坂は4ゲーム連取、相手のサービング・フォー・ザ・セットを2回も凌いだ。

13連続ポイントでゲームカウント6-5と盛り返した大坂、第12ゲームも勢いそのままにケネンのサービスゲームをブレークし、何と6ゲーム連取で見事にストレート勝利を飾った。

大坂は試合後のインタビューで「今日の試合はちょっと難しかった。でも勝てたので嬉しい」「負けたくない(という気持ちで2セット目を戦った)」と話し、観客からの声援について聞かれると「『なおみちゃん頑張って』と言ってもらえてうれしい」と随分上達した日本語で、笑顔で話していた。

勝利した大坂は2回戦で、先に1回戦勝利していたザリナ・ディアス(カザフスタン)との対戦が決まっている。(テニスデイリー編集部)

※写真はケネンに勝利した大坂なおみ

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)