グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は25日、「男子テニスATPワールドツアー500 バルセロナ」(スペイン・バルセロナ/4月23~29日/クレーコート)の2回戦でジル・シモン(フランス)から勝ち星を上げた。スコアは6-2、6-1、試合時…

グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は25日、「男子テニスATPワールドツアー500 バルセロナ」(スペイン・バルセロナ/4月23~29日/クレーコート)の2回戦でジル・シモン(フランス)から勝ち星を上げた。スコアは6-2、6-1、試合時間は1時間21分だった。

ディミトロフは、かつて「ベビーフェデラー」と呼ばれたオールラウンダーで、ランキングでは5位につけている。昨年の「ATPファイナルズ」で優勝したほか、今年の「ABN AMRO ワールド・テニス」では決勝に進出するなどの活躍も見せており、今大会では第2シードだ。

一方のシモンは、攻めるときにはフラット、守備的な場面では回転とコースを使ってじっくりと粘る選手で、攻守のメリハリのよさと、深くボールをコントロールし続ける能力も高いという。ランキングでは現在、70位につけている選手だ。◇   ◇   ◇

試合は両選手ともにサービスをキープする落ち着いた出だしとなった。ディミトロフとシモンはそれぞれ、ゲームの冒頭から隙らしい隙を見せずに序盤を危なげなく経過した。

流れが揺れ始めたのは、2-2で迎えた第5ゲーム。シモンが3ブレークポイントを掴んだ。対するディミトロフは、ストローク戦で優位に立つとネットをとり、絶妙なドロップ。1ポイントを返すと、ベースライン上からの強力なフォアで2得点し、0-40のピンチを脱した。結局、同ゲームをキープして流れをシモンには譲り渡さなかった。

逆にディミトロフは、続くゲームで30-30からリードに転じた。バックハンド同士のラリーを制し、シモンのアウトミスでブレークポイントを掴むと、ディミトロフが打ち合いに勝ち、ブレーク。4-2のリードを築いた。

さらに、ディミトロフの優位が続き、自身のサービスゲームをキープすると、リターンでは再び、シモンのサービスを破り、6-2と第1セットを獲得した。

第2セットも引き続き、ディミトロフがリードしてゲームを進める展開となった。第2ゲームで同選手はシモンのサービスに対して、30-30のイーブンからチャンスを作った。

具体的にはラリーを制して、30-40のブレークポイントとすると、シモンがフォアをネット。ディミトロフにブレークを献上してしまい、リードを許した。

ディミトロフはこの1ブレークアップのリードを守りながら、第6ゲームにさらにブレーク。2ブレークアップとしてさらに、自身のサービスをがっちりキープして、試合を締めくくった。

ディミトロフは続く3回戦で、マレク・ジャジリ(チュニジア)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATPファイナルズ」でゴファンに対し完璧といえる試合展開を見せたディミトロフ

(Photo by Photo by Julian Finney/Getty Images)