◆六大学野球春季リーグ戦◆ 4月14日 対早大1回戦 明治神宮野球場 (立)○田中誠、中川-藤野 (早)●小島、徳山-中林、岩本 ついに開幕した六大学春季リーグ戦。初戦は早大との対戦となった。相手先発は速球を武器とする小島(4年=浦和学…

◆六大学野球春季リーグ戦◆

4月14日 対早大1回戦 明治神宮野球場

(立)○田中誠、中川-藤野
(早)●小島、徳山-中林、岩本

ついに開幕した六大学春季リーグ戦。初戦は早大との対戦となった。相手先発は速球を武器とする小島(4年=浦和学院)。立大は今季からエースナンバー「18」を背負う田中誠也(コ3=大阪桐蔭)が登板した。両投手、好投。投手戦となった。だが、試合中盤。代打で登場した林中(コ2=敦賀気比)の適時打で先制。その後同点にされるも、打線が粘り強く勝ち越しを呼び込み、僅差で勝利を収めた。

相手打線を8回途中1失点に抑えた田中誠-藤野バッテリー

先発の田中誠(コ3=大阪桐蔭)。初回に安打を許すも、2回からは春季キャンプで磨いた制球力を発揮。6回までを7奪三振、無安打に抑え、打線の援護に恵まれないものの、好投を見せた。好投に応えるべく、打線が奮闘するも、小島の速球を捉えきれず、得点までつなげることは出来ない。だが6回、試合が動いた。藤野(営3=川越東)が内野安打で出塁。続く江藤(済3=東海大菅生)の犠打で二死二塁の好機を作り出す。この場面で代打、林中(コ2=敦賀気比)がコールされた。左投手を想定し、調整を行ってきた林中。外角低めに投じられた直球を捉えた打球は中堅後方へ。少ないチャンスをものにし、先制点を挙げることに成功した。だがその裏、連打を許し、同点に追いつかれて試合は振り出しに戻された。

7回に先制の適時三塁打を放ち、ガッツポーズを見せる林中

8回、2番寺山(社4=神戸国際大付属)の二塁打、江藤の犠打で一死3塁。一打勝ち越しの場面で今日安打のない三井(コ2=大阪桐蔭)が打席に立つ。2ストライクに追い込まれ、投じられた3球目、真ん中低めを捉えた打球は大きくバウンド。一塁手のグラブを弾き、適時打となり、勝ち越しに成功した。
その裏に立大は一死2塁、一打同点の危機を迎える。ここで田中誠は降板。「悪い、がんばってくれ」と言い残し、守護神中川(コ2=桐光学園)へと託す。中川は左右に変化球を投げ込み打者を翻弄。ピンチを切り抜けた。その後も1点差を守り切り、開幕白星を飾った。

8回に勝ち越し打を放ち、決勝点を呼び込んだ三井

「チームを勢いづけられるような投球をしたい」と語っていた田中誠。テンポの良い投球で打者を抑え込み、大きな役割を果たした。攻撃面では、細かなミスが目立つものの、少ない機会を逃さず得点。開幕白星を決め、順調な開幕となった。だが勝ち点を取らなければ優勝へ結びつくことは出来ない。今後の戦いにも注目したい。

(4月14日・山口史泰)