今年も東京六大学に全国から腕のある選手たちが進学を決めた。BIG6.TVではこれからの大学4年間に心を踊らせる新入生たちにスポットを当てた。第5回・慶應義塾大学は、神奈川・慶應義塾で2年間にわたり主砲を務め、高校通算50本塁打を放っている正…
今年も東京六大学に全国から腕のある選手たちが進学を決めた。BIG6.TVではこれからの大学4年間に心を踊らせる新入生たちにスポットを当てた。
第5回・慶應義塾大学は、神奈川・慶應義塾で2年間にわたり主砲を務め、高校通算50本塁打を放っている正木智也と、大阪・履正社で1年秋からベンチ入り、2年秋に主将として神宮大会V、翌春には甲子園準Vに導いた若林将平の2名。ともに高校で4番を担った右の長距離砲が、慶應の4番を担うべく入学。その座を競いながら、六大学最強の打撃力を培っていく。
ー自己紹介と、自分のキャラを教えてください
正木「慶應義塾高校の正木智也です。外野手をやっています。キャラは、よく天然と言われますが、自分ではそう思っていなくて。でもわりと大人しめかなと思います」
若林「名前は若林将平です。ポジションはレフトを守っています。出身校は大阪の履正社高校です。自分の性格は、女性にはシャイですが男の人にはがガンガンいくタイプです」
正木「(笑)」
ーアピールポイントは
若林「僕はフルスイングです。先日、スイングスピードを測ったら154キロ出ました。スイングの速さだったり、当たった時のインパクトの強さは誰にも負けないんじゃないかなと思っています」
正木「自分は飛距離が持ち味だと思っているので。若林と被る部分ではあるのですが、フルスイングして誰にも負けない飛距離というのが自分の持ち味です」
ー二人は仲良し?
若林「仲良い」
正木「仲良いです」
若林「と思います(笑)。一緒に接骨院行ったりとか」
正木「同じ寮に1年生が3人しかいないので、その3人は結構仲良いですね」
若林「福井(1年=大阪桐蔭)とか一人でずっとふざけてて、大丈夫か?と。同じ大阪人としてもちょっとやりすぎかなと思うくらい(笑)。でもそこがアイツの良いところでもありますよね」
ー慶應大学へ進学を決めた理由は
若林「履正社高校から慶應大学への進学が、過去に誰もいなくて、自分が新しい道を作りたいなというのが一つ大きな目的です。もう一つは、僕はAO入試という形で合格したのですが(AO入試での合格は)厳しい壁だと言われていたので、難しいことに挑戦したいと思ってこの大学を選びました」
正木「一番大きな理由は、高校が慶應義塾だったからですが、その慶應義塾高校に入ったのも大学で活躍するためでした。大学で一番いいバッターになることが自分の夢だったので、こうやって仲間入りできて嬉しいです」
ー同じ野球部でのライバル、他大学でのライバルは
正木「若林が同じチームに入ったので、同じ右バッターで長距離バッターでもあるので、一番意識している部分はありますね」
若林「自分も同じ右の長距離砲の正木を意識するんですけど、やっぱり明治の竹田(1年=履正社)と対戦した時は絶対打ちたいと思っています。あとは立教の田中誠也さん(3年=大阪桐蔭)ですかね。履正社のライバル校ですし。(代が)被ってはないので戦ったことはないのですが、テレビで観ていてスピード以上の速さを感じていて。スピード的に140キロくらいなのに、なんであんなにみんな空振るのかなと思っているので、一度打席立って見てみたいなと思います」
正木「他校なら、横浜高校から法政大学に行った石川投手(2年)と対戦したいです。高校2年の夏に対戦したときに、チャンスで凡退、三振してしまって。そのリベンジをしたいです」
ーオフの過ごし方はどうですか。
若林「こいつは…ひどいっす。すぐ家帰ります(笑)」
正木「(笑)。実家が自転車で30分くらいなので実家帰ります」
若林「僕は一回は福井と渋谷に映画を観に行って、服を買いに行ったりとか。もう一回は先輩と木製バットを見に行ったりとか。木製になったのでバットも何本も必要になるので」
ー新天地での生活はいかがですか
若林「人の多さはすごいですよね。あと、大阪と東京ではエスカレーターの立ち位置が逆なのでそこが難しいです。乗ってから『あ!』みたいになります。『すいません!』ってよく言ってます(笑)。」
正木「関西からは2人来ているんですけど、福井が先輩にグイグイ接しているというか、すぐに一発ギャグとかやるので。関西すごいなと思っています」
若林「大阪的には高校生は必ず一個ギャグ持ってます。なので、大学では絶対やらされるわと思っていたので、ちゃんと持って来たんですけど、あんまり先輩からやれといわれないので、あれ?と。損したなと(笑)」
ー大学四年間で「こうなりたい」というビジョンは
若林「個人的な目標は、岩見さん(東北楽天)のホームラン数を超えられるようになりたいなと思っています。個人の目標も大事ですが、それよりもチームが早稲田に勝って東京六大学で優勝して、全国で優勝するというのを第一に考えていて。チームの勝利に貢献できるように、自分の持ち味であるバッティングを生かしたいなと思います」
正木「大学の目標としては日本一というものがあるので、それに貢献できる選手になりたいと思います。自分の目標としては、通算ホームランの数を20本台に乗せられればと思います」
若林「すぐレギュラーに定着することと、早慶戦でホームランを打つことが目標です」
正木「レギュラーに定着してホームランの数も、結構打てたらいいなと思います」
◇正木 智也(まさき ともや)慶應義塾
1999年11月5日生まれ。右投右打。東京都出身。
抜群の飛距離が持ち味。高校通算50本塁打を放った。準優勝となった2年時の神奈川県予選では4番を務め打率.400、3本塁打、11打点の実績を残した。
◇若林 将平(わかばやし しょうへい)履正社
2000年3月3日生まれ。右投右打。大阪府出身。
3年時は主将を務め、春の選抜では4番としても準優勝に導いた。スイングスピードが持ち味で、ロッテ入団の安田とともに右のスラッガーとして主軸となった。