4日午前、第13回ボルダリングジャパンカップ(BJC)の準決勝が行われ、男女各6名のファイナリストが決定した。

 準決勝は昨日の予選から一気に難易度が上がり、序盤から完登者が少ないしびれる展開が続いたが、この状況を14歳の谷井菜月が覆す。昨年の世界ユース選手権コンバインド種目(ユースB)の女王はそれまで誰も攻略できなかった第3、4課題を続けて完登し、会心のガッツポーズ。観客を驚かせた。

 その流れに続いたのが野中生萌だ。第2課題、それまで17名の選手がボーナス獲りにすら苦戦した難関課題をオンサイト。合計3完登をすべて一撃で決めて、谷井を抜いて暫定首位に躍り出る。3完登3アテンプトの野中が首位通過を果たすかと思われたが、これを上回ったのが谷井と同じ14歳の森秋彩。第3課題まですべてTOPホールドを手中に収めると、最終第4課題はスタートのコーディネーションに苦戦し10トライを要したものの、驚異の粘りで頂上へ。唯一の全完登で首位通過となった。そのほか野口啓代、伊藤ふたば、尾上彩が決勝へ駒を進めている。





 決勝進出者6名のうち4名が1完登とシビアな展開となった男子では、予選Bグループを首位突破した藤井快と楢崎智亜が2完登でワンツーフィニッシュ。原田海、石松大晟、杉本怜に加え、緒方良行をボーナスのアテンプト1差で抑えた予選Aグループ1位の村井隆一が決勝へと進んだ。昨季ボルダリングW杯年間4位の渡部桂太は8位で惜しくも準決勝敗退となった。

 男女ともに実力伯仲、混戦模様の今年のBJC。迎えるファイナルステージで、最後に栄冠を手にするのは誰になるだろうか。






小武芽生コメント
「昨日よりレベルの上がった難しい課題が多かったです。実力が拮抗していて一つのミスも許されないと改めて実感しました。今回は初優勝するという気持ちで練習をしてきて、調子も上がっていたんですけど、それを全部出し切るプラス、実力以上のものを出すというのは本当に難しかった。W杯では一つひとつ大切にして後悔のないようにしたいです」


渡部桂太コメント
「結果だけでいうと1完登のアテンプトで切られてしまったんですけど、登った内容的には現状だと良くもなく悪くもない。自分のイメージだと、この大会に向けての練習がマイナスからのスタートだったので、そこからは立て直せたと思います。今大会はとにかく代表権を取りに行くという意識で、今のコンディションでどこまでやれるかという感覚で挑んでいて、そういう視点でいうとまずまずだと思います」


緒方良行コメント
「集中力が途切れてしまう、メンタルの悪い癖が出てしまった。一か月後にはリード日本選手権が行われるので、気持ちを切り替えていきたいです」

<決勝進出者>

女子
1位:森 秋彩(14)/4t17 4b15
2位:野中 生萌(20)/3t3 4b4
3位:野口 啓代(28)/3t7 4b7
4位:谷井 菜月(14)/3t11 3b7
5位:伊藤 ふたば(15)/2t2 3b4
6位:尾上 彩(22)/1t1 3b3

男子
1位:藤井 快(25)/2t7 4b12
2位:楢崎 智亜(21)/2t8 3b8
3位:原田 海(18)/1t2 4b10
4位:石松 大晟(21)/1t2 4b11
5位:杉本 怜(26)/1t2 3b11
6位:村井 隆一(23)/1t4 4b9

CREDITS

取材・文

編集部・篠幸彦 /

写真

窪田亮