—今年はスポーツ推薦で入部してきた1年生も平元(銀次郎)選手、三浦(銀二)選手など投手陣が豊富ですが、オフ期間に伸びてきた場合に先発起用の可能性はあるのでしょうか
今、練習に入ってきてまだ1週間くらいですけど、自分の本音としては1年生をあまり無理して使いたくはないかなと思ってはいます。ただ、新入生も夏の大会終わって(引退して)から練習はしっかりしてきているような感じなので、状態が良ければチャンスも与えながら見極めていこうかなとは思っていますけども。その中で、本当に力があれば使っても大丈夫かなという。そこを2月、3月のオープン戦で見極めたいなとは思っています。

—現時点ではあまり積極的起用は考えていないということですね
そうですね。(チーム全体的に)底上げはしてきているので。もう少しね、この大学の生活とか環境に慣れさせて。大学野球というのは高校野球よりもまたワンランクレベルが上がりますから、ここで無理してけがでもされてしまったら僕としても嫌なので、秋口くらいからかなと思っているところもあるんですけど、チームの現勢力のピッチャー陣がふがいなければ、球数とかイニングとか考えながら使っていくのもありなのかなとは今考えているところですかね。

—そんなスポーツ推薦の選手のスカウトには監督も関わられていると思うのですが
はい、全員僕がスカウティングしました。今年の考えとしては、補強ポイントとしてやはりピッチャーが手薄だったので、バッテリーを最重要強化(ポイント)としてスカウティングは頑張りました。それと、外野手ですかね。どちらかというと(現チームに)左の外野手が多いので、右のしっかり打てるバッターも探したかったですし、左バッターでもしっかり長打の打てる者を選びながらスカウティングをしたんですけど。そういう意味では、内野手は今の新2年生から新4年生まで各ポジション3,4人いますので、(今年は)1人しか獲らなかったんですね。そういうのはプランで考えています。来年のことを考えたら今度はちょっと野手を多めにしようかな、とか各年で調整して考えているんですけれども。

—スカウト段階では気付かなかった「こんな選手だったのか」など監督から見て面白いと感じる選手はいらっしゃいますか
まだ(練習参加して)1週間くらいなので、まだまだ(プレーでは)本領発揮しきれていないなという感じですかね。でも人間的に、コミュニケーションを取る上でこの子こんなに言葉のキャッチボールが、会話ができるんだとか、この子はどちらかというとプレーをしているときはふてぶてしいけど話をしていると繊細なところがあるんだとか、そういった人間的なところは発掘させてもらっているというか(笑)。こういうところもあるんだなぁ、というのは今感じているところですね。プレーヤーとしての力は慣れてきたら発揮してくれると思います。

—新入生にはどのように大学野球生活を過ごしてほしいですか
プロ志望届を出したら本当はドラフトの上位に入るような者がたくさん入ってきていると思うので、特にピッチャーにはね。なので4年後にその評価以上、またはその評価を維持して卒業してもらいたい、要はプロに行ってもらいたいと思います。またね、2020年には日本で東京オリンピックがあって、野球が公開競技としてあるわけですからね。僕の同期の稲葉(篤紀=平7年度卒、現日本ハムファイターズSCO、野球日本代表監督)も(侍ジャパンの)監督をするので、そこの1ピースになれるような人材になってもらいたいなとは思っています。そんな夢をたくさん持って、また与えて成長していってほしいなと思っています。
(3)に続く

(取材:中西 陽香)

青木久典(あおき・ひさのり) 1973年2月16日生まれ 三重県出身・三重高校→法政大学→たくぎん→本田技研鈴鹿→サンワード貿易 『現役時代は主に遊撃手としてプレー。大学では 現侍ジャパン監督の稲葉篤紀と同期。副将も務めた。社会人野球部では9年間中心選手として活躍し2004年に現役を退く。その後、富士大学のコーチ、監督を経て14年1月より法政大学野球部の助監督に。15年1月から監督に就任し指揮を執り、4年目のシーズンを迎える。』