日曜の夜に行われた「ブリスベン国際」決勝でニック・キリオス(オーストラリア)がライアン・ハリソン(アメリカ)を6-4、6-2で圧倒し、初めて母国でのATPタイトルを獲得した。謎めいた選手として知られるオーストラリアのキリオスにとって自身4度…
日曜の夜に行われた「ブリスベン国際」決勝でニック・キリオス(オーストラリア)がライアン・ハリソン(アメリカ)を6-4、6-2で圧倒し、初めて母国でのATPタイトルを獲得した。
謎めいた選手として知られるオーストラリアのキリオスにとって自身4度目、2016年以来初のタイトル獲得となった。
第1セットではハリソンに5度のブレークチャンスがあったが、そのチャンスを活かすことができず、第3シードのキリオスが巻き返して第7ゲームをブレーク。そしてキリオスが変則的なショットと力強いサーブを組み合わせ、試合の主導権を握ると、合計17回目のサービスエースで勝利を決めた。
「いい気分だ。日ごとにサーブが良くなっていき、ボールをよりしっかりと打てるようになっていった」
「自分が優勝候補として挙げられていて、たくさんの人が勝利を期待していたから、今日はプレッシャーがあった。期待とプレッシャーに応えられたことを誇りに思う」とキリオスはコメントした。
大会中にキリオスは左膝の痛みに悩まされ、決勝戦の第1セット後半には関節部のテーピングを取り換えなければならなかった。その後は、動きがより活発になっており、1月15日に開幕する「全豪オープン」への支障はない模様だ。
「全豪オープン」でのキリオスの自己最高記録は2015年の準々決勝敗退となっている。
今大会の準決勝では、昨年の「ブリスベン国際」優勝者で世界ランク3位のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を下し、自信をより高めることになった。今回の成果を糧にし、キリオスは自己記録の更新を目指す。
「自分にとって、メンタル面だけではなくフィジカルの面でも自信がついた。力強く戦うことができている」
「オフシーズンの練習の成果が出ていて嬉しい。今日のプレーにはかなり満足だ」とキリオスは語っている。(C)AP(テニスデイリー編集部)
※写真は「ブリスベン国際」で優勝を果たしたキリオス
(AP Photo/Tertius Pickard)